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革製品の用語辞典[や行]


焼き絵

革工芸において、電気ペン、電気モデラを使って、手書きで革の表面に焦げ目をつけながら描いた絵。模様、文字、ロゴマークなど自由に表現できる。 温度調整ができる電気ペンもある。ペン先は種々あり、使用中に交換する必要があるため別売されている。電気モデラも同様である。 タンニン革の生成り<きなり>(染めや漂白していない生地の色)が最もふさわしいが、タンニン革が熱によく反応するという性質を利用した技法であるため、 ペン先の温度、押さえる力加減に注意が必要である。

ヤスリミズヘビ

学名はAcrochordus javanicus。有鱗目ヤスリミズヘビ科に分類され、ヤスリミズヘビと呼ばれている。 アジア南部からオーストラリア北部の淡水に分布する小型のミズヘビである。皮はヤスリのようにざらざらしているのでこの名で呼ばれている。 皮革としては、手袋等の皮革製品のワンポイントに使用されている。
 ≪ヤスリミズヘビ≫

矢はず(筈)仕上げ

矢はずとは、矢の一端の弦にかける部分のことであるが、その形と同じように本底のエッジ(こば)を三角形の尖った形に落として 仕上げることを矢はず仕上げと呼ぶ。この仕上げによって、厚みのあるソールを華奢<きゃしゃ>でエレガンスに見せることができる。手作りの靴に多くみられ、 元々日本が発祥の技術といわれている。

羊毛

ヒツジから刈り取った毛。服地、毛布、カーペットなどに利用される、木綿とともに天然繊維として重要な原料で、 オーストラリア、ニュージーランドなどで多く生産される。ヒツジの品種によって毛の長さが異なり、短毛、中毛、長毛の3種に分けられる。
(1)メリノー種:短毛、(2)コリデール種:中毛、(3)リンカーン種:長毛。メリノー種の羊毛は紡織繊維中最高の品質である。
ヒツジから刈り取った羊毛は羊毛脂や汚物が付着しているので、これらを洗浄、除去後、解きほぐし、方向をそろえ、合撚して毛糸とする。 羊毛は通常髄質を欠き、皮質と毛小皮から成り、毛の長軸に沿い左右によじれながら波状(クリンプ)を呈している。 これは、羊毛の皮質が性質の異なる2種の皮質(オルソコルテックス、パラコルテックス)から成っており、毛の生長に伴ってオルソコルテックスは凸状側に、 パラコルテックスは凹状側に伸びていくために生ずる。クリンプは羊毛の手触り、肌ざわりを良くし、保温性にも関係する。

ヨシキリザメ

学名はPrionace glauca。メジロザメ目メジロザメ科ヨシキリザメ属に分類され、熱帯から亜寒帯に生息しており、体色が美しい緑青色を帯び、 長い胸びれをもつことからブルーシャークと呼ばれている。全長は3メートルを超える。この種は分布が広いが、特に水温が7〜15 ℃の海域を好むので、 亜寒帯付近では表層付近に生息し、熱帯部ではやや深い所に多くみられる。 革として使用されるのは主にこの種である。皮の表面の特徴は、頭部から尾部に向け、細かい連続した網目状に凹凸がある。ハンドバッグ、小物などに使用される。 また、延縄<はえなわ>などで大量に漁獲され、肉は練り製品の原料に、ひれ(鰭)は中華料理のフカヒレの原料として珍重されている。

予備加脂

主たる加脂の前に革に施す比較的軽微な加脂。製革工程で必要な加脂剤を一度に施すことが適当でないとき、 また複雑な加脂効果を期待して、性質の異なる加脂剤を別々に施すときに行う。例えばスエード革の場合、バフィング特性と染色性をよくするため、 染色の前に革を一度加脂、乾燥し、再び水戻しして染色、再加脂することが多い。このときの前段の加脂を予備加脂という。







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