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革製品の用語辞典
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エルク革について
      


革製品について

    
      


 

 1.原皮の輸入

    牛、馬、羊、やぎ皮などが輸入され、豚皮のみが国産原皮となっています。
    原皮はアメリカ、オーストラリアの他にヨーロッパ、東南アジアなどからも輸入されます。
    その原料となる皮は生の状態あるいは、塩蔵された状態などで工場に運び込まれます。

 2.原皮倉庫

    日本の港へ到着後、いろいろな手続きをして倉庫へ持ち込まれ、その後各工場へ運ばれます。

 3.原皮水洗い

    原皮に付着している汚物を取り除きます。
    汚れた水は処理をしてきれいな水にしてから外へ流します。

 4.脱毛・石灰漬け

    原皮を石灰液に漬け込んで皮をふくらませ毛を毛根から抜き取ります。
    毛を抜き取った面が皮の表面(銀面)となります。

 5.フレッシング

    皮の裏面についている不用物(脂肪等)を取り除きます。
    ○スプリッティング(ハンドナイフ)製造する用途(靴、カバン、衣服など)に応じて皮の厚みを分割します。

 6.なめし

    クロムなめし、タンニンなめしなどの方法で皮にいろいろな耐久性を持たせます。
    「皮」が「革」へ生まれ変わります。

 7.背割り

    牛、馬など大きな革では作業がしやすいように1頭分の革を背筋に沿って半分に分けます。

 8.水絞り

    革を絞り水分を取り除くと同時に革を伸ばします。

 9.等級選別

    革の表面(銀面)の欠点が多いか少ないかを見分けます。

 10.ハンドナイフ

    ⑥のなめしの前に皮を分割しなかった場合は、ここで分割します。

 11.シェービング(裏削り)

    革製品の用途に応じて革を削り最終的な厚みにします。

 12.再なめし、加脂、染色

    革の硬さや風合いなどの性質を調整するためもう一度なめします。
    いろいろな色に染め、同時に革を柔らかくするための油を加えます。

 13.セッター(伸ばし)

    染色した革の水分を取り除くと同時に革を伸ばします。

 14.ガラス張乾燥・真空乾燥・網張乾燥

    網、金属板などに革を伸ばしながら張って乾燥させます。

 15.バイブレーション(革もみ)

    乾燥した革をほぐして柔らかくします。

 16.バフ(ペーパーがけ)

    革の種類によっては、表面をペーパーで擦りとりなめらかにする物もあります。

 17.塗装作業(機械塗り)

    スプレーとか手塗りでまず着色します。

 18.塗装作業(手塗り)

    スプレーとか手塗りでまず着色します。

 19.塗装作業(スプレー)

    希望の色に合わすため、スプレーで最終的な調整をします。

 20.押し・アイロン

    革を伸ばしたり、艶を出す目的でアイロンをかけ美しさを強調します。
    また、革にいろいろな模様をつけるために型を押します。

 21.物性試験・外観検査

    革の色、強さ、柔らかさなどすべての品質検査をします。

 22.計量

    革の面積を測ります。
    日本では10cm×10cmの大きさを1デシと呼び、面積(デシ)で売買します。

 23.梱包・発送

    革が汚れないように荷造りして発送します。

 24.製品となる

    靴、カバン、ベルト、衣服、手袋、グローブなどの製品となります。


   この説明の図入りはこちらのページをご覧ください。

 

      


皮革の種類

 原料皮による分類

   <牛革>
    あらゆる皮革の中でもっとも用途の多いのは牛皮です。わが国でも牛皮による皮革製品が各種にわたり作られていますが
    原皮そのものは85%以上を海からの輸入に頼っています。
    原皮には産地、性別、年齢により品質にかなりの差があり、次のように分けられます。

     カーフ
     生後約6ヶ月以内のもので牛皮中トップクラス、小判薄手でキメの細かいのが特長です。

     キップ
     生後半年以後から1年余までのものでカーフより厚手になり、強さも増します。

     カウ
     生後2年以上のメスの成牛の皮。ステア、ブルほどの厚みはありません。

     ステア
     生後3~6ヶ月以内に去勢したオスで、生後2年以上を経たものの皮。厚みが比較的平均しています。

     ブル
     生後3年以上のオスの成牛の皮。厚手になり、線維組織の粗さが目立ちます。

     地生(ヂナマ)
     国内産の牛は、生皮のままで取引されたところから地生と呼ばれます。
     一頭分の大きさは北米産とほぼ同じですが、海外のものよりもぎん面に傷が無く綺麗です。


   <山羊革>
    衣服、手袋などに用いられます。特に子山羊の革はキッドと呼ばれ高級靴、高級婦人手袋に多く用いられます。

   <羊革>
    薄く、柔らかで主に衣類、手袋に用いられるほか、書籍の装丁にも使用されます。
    なかでもインド産羊皮は、その革の優秀性が世界的に認められています。

   <カンガルー>
    カーフより上等、しかも丈夫でしなやかです。のびて変形しないため、ごく高級な靴、スパイクシューズに使用されます。

   <ピッグスキン豚革>
    わが国唯一の国産原皮で塩蔵原皮として大量に輸出されています。摩擦に強く軽量で通気性に優れています。
    牛革についで利用範囲が広く、カバン、袋物、ベルトをはじめ靴の甲裏革や敷革に用いられます。

   <馬革>
    馬革の尻の部分は組織が緻密で光沢の美しい革ができるので、特にコードバンと称して珍重され
    靴、ベルト、時計バンドなどに使用されます。その他の部位は靴の裏革などが主な用途です。

   <鹿革>
    鹿の皮を動植物油でなめした皮は、柔らかくしなやかでセーム皮と称しています。
    航空機用ガソリンこし、ガラスふき、高級手袋、帽子、衣服などが主な用途です。

   <オーストリッチ>
    ダチョウの皮。羽を抜いたあとが丸く突起し、皮の表面におもしろい模様があるため珍重されます。
    数が少なく、高級な袋物、ベルト、靴、草履に使われます。

   <爬虫類>
    ワニ、トカゲ、ヘビの3種が主なもの。いずれも革の模様が珍重されます。
    高級袋物、ベルト、時計バンド、靴、草履がその用途です。

 革のタイプによる分類

   <タンニン革>
    代表的ななめしの方法のひとつで、堅牢で摩耗に強い革。
    独特の経年変化が楽しめて使いこむ程によい風合いになっていきます。
    なめしの期間で使用用途が分かれており、長期間ピットなめしをしたタンニン革は底革として靴底等に使われ
    底革より短時間の物はヌメ革といい底革より柔らかいです。

   <銀付革>
    天然の革の銀面(表面)を活かしたもので、カゼイン(水性)およびラッカー仕上げされるものが多く
    美しい銀面とすぐれた耐久力、快適な使用感を備えた銀付革は紳士靴、婦人靴、鞄袋物用革、ベルト用革
    衣料用革素材として圧倒的な人気を得ています。

   <ガラス張り革>
    主として成牛革を用い、なめした革を平滑なガラス板やホーロー鉄板に張り付けて乾燥し
    銀面をサンドペーパーで削り(バフィング)塗装して仕上げたものです。
    銀面を均一にならした上で塗装するため光沢がでます。
    堅牢で手入れが簡単なのでタウンシューズ、学生靴、その他の鞄袋物用に使われます。

   <スエード革>
    ベルベットの様な外観を与えるために、革の内面(裏側の床面)をサンドペーパーで毛羽立たせて(バフィング)
    ベルベット状に起毛させて仕上げた革で、毛足のやや長いものはベロアと呼ばれます。
    ピッグスエードは柔らかく使いやすい素材です。

   <バッグスキン革>
    鹿皮の銀面を除去し毛羽立てた革。きわめて柔軟であり、スエードと同様の用途に用いられるので
    スエードと混同して呼ばれることがあります。

   <ヌバック革>
    スエードと逆で、革の銀面をサンドペーパーで毛羽立たせた革。
    スエードと比較すると毛羽が短くビロード状で、ガラス張り革よりも銀面を削らないため風合いも残ります。

   <床革>
    厚い革を2層か3層に分割し、銀面層以外のものを床革といいます。
    ケバをバフしてスエード調に仕上げたもの、型押し仕上げをしたものなどがあります。

   <シュリンク革>
    縮革とも称します。なめしの工程中に薬品を用いて銀面を縮めたもので表面にシワが生じます。

   <エナメル革>
    クロームなめしのカーフ、キッド、キップ、馬革などの表面に光沢のよく出る塗料を施したものです。
    ガラス張り革とは異なる独特の艶があり、膜がより強固なため耐久性も高いです。

   <型押し革>
    革の仕上げに塗装面に加熱高圧プレスで型をつけたもの。
    ワニやヘビなどの柄を再現したものや、ドット、メッシュなど模様を施すことも可能でデザイン性に富んでいます。

   <オイルレザー>
    タンニン又はクロームでなめした後、革にオイル(動物性油)をたっぷりと染み込ませた革。
    撥水性に優れ、柔らかさとしなやかさが特徴です。

   <ブライドルレザー>
    タンニンなめし後に蜜蝋を染み込ませた丈夫な革で、使い込むにつれ光沢が増します。

              

   <エルクレザー>
    

   

         

   

 仕上げ方法による分類

   <素上げ調仕上げ>
    ほとんど仕上げ剤を使用せず革本来の美しさを活かした革。フェルトバフなどで艶を出しています。

   <アニリン調仕上げ>
    銀面のパターンが見透かせるような透明感ある仕上げ方法です。
    少し顔料を配合したセミアニリン仕上げ革も含まれます。

   <顔料仕上げ>
    顔料を使用することにより透明感が損なわれますが、銀面のキズを隠し
    均一な着色が出来る仕上げ方法です。厚い膜となるため、耐久性も上がります。
    雨や汗などの刺激に強く、汚れにくく、汚れが落としやすいです。

   <染料仕上げ>
    触った感覚がしっとりして柔らかく、革らしいシボが活かせます。
    色合いに透明感や深み感があります。

   <グレージング仕上げ>
    革の銀面に平滑性と光沢を与えることを目的に、メノー、ガラス、金属のローラーによって強い圧力を加えながら
    摩擦する仕上げ方法です。銀面の凹凸がなくなることで艶やいい黒味が出ます。

   <アンチック仕上げ>
    不規則なムラ模様などをつけてヴィンテージの印象を与える色調の仕上げ方法です。
    プリントや手作業、ローラーによる色付けがありツートン仕上げなどがあります。

   <エナメル仕上げ>
    パテント仕上げともいわれ、ウレタンなどの耐摩耗性で光沢のある合成樹脂仕上げ剤が用いられています。

   <パール及びメタリック仕上げ>
    溶剤可溶性染料にパールやシルバー、ゴールドなどを混合して塗装する仕上げ方法です。

   <アドバンチック仕上げ>
    仕上げラッカー上塗りを行った後に濃色のベール塗膜を塗布します。


         
      




革製品の用語辞典

 

 

 


革製品の用語辞典[あ行]

 ・ICT

   国際タンナーズ協会、1930年の設立で、当時アメリカとヨーロッパ諸国が協力して結成したものと思われる。
   主な活動内容は、皮革産業に関する意見交換、問題解決のための対策、解決策の伝達、関連組織との連絡、情報の交換などである。
   社団法人日本タンナーズ協会は1980年より加盟している。

 ・アイロン仕上げ

   アイロンがけ(処理)で行う革の仕上げ方法。プレート仕上げともいう。
   塗装液を革に塗布後、アイロンの加熱温度、圧力などの条件を変え、艶出し効果を調整し、平滑化、塗膜の固定を行う。

 ・青革 あおかわ

   クロム鞣し を行い、染色加脂を施していない湿潤状態の革。
   ウェットブルー と同義に用いられることが多い。また、和装用草履の底革に用いる革を青革といい
   主としてクロム鞣しの後、板張り乾燥したものをいう。
   

 ・アカエイ

   学名はDasyatis akajei。トビエイ目アカエイ科に分類され、世界の熱帯から亜熱帯の海に広く生息している。
   アカエイは、尾部の背中側に1~数本の長いトゲをもっているところから、   スティングレイ   (刺すトゲを持ったエイの意)とも呼ばれている。
   アカエイの中には、表皮を取り除くと“石”と呼ばれるリン酸カルシウムからなる小さい粒状の楯鱗(じゅんりん)に被われている種類があり、
   背部の中程には、真珠様の“石”を中心にしてやや小振りのものがその周囲に楕円状に並び、ユニークな特徴を見せている。
   ただし、すべてのアカエイに“楯鱗”や“石”があるのではない。生の   乾皮   は古くは南蛮貿易によりインド洋沿岸の国々から輸入され、
   “鮫着<サメきせ>師”と呼ばれる職人により、刀剣の柄、鞘などに加工されていた。
   時計ベルトなどに鞣された革が製品化され流通するようになったのは近年である。

 ・あか(垢)出し

   石灰漬けした皮には細毛、毛根、表面層の分解物、脂肪など(垢という)が残っているので垢出し用のナイフ(せん刀)
   又はあか出し機を用いてこれらの残留物を皮から圧出させ清浄にする作業。

 ・麻糸

   麻糸は手縫い用として適している。太さは番手とよ(縒)りの本数で決められており、規格として30 m巻き、150 m巻きなどがある。
   16番、20番、30番と数値が大きいほど細くなる。表示として、16/5は16番の糸を5本よっているという意味で、ほかに20/3、30/3がある。
   また、ろう引きされた麻糸はそのまま使用できるが、ろう引きされていないものは別売のろう引き用ワックスが必要である。
   糸の色も多種あり、好みの色に染色することもできる。最近では、麻糸以外にナイロン、ポリエステルでできた手縫い糸もある。

 ・アジアゾウ

   学名はElephas maximus。ゾウ目ゾウ科アジアゾウ属に分類され、インド、インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、カンボジア
   スリランカ、タイ、ネパール、バングラデシュ、マレーシア、ミャンマー、ラオスなどに分布し、4亜種が知られている。
   国際自然保護連合(IUCN)の専門家によると、1998年時点でアジアゾウは14か国に約三万五千頭から約五万一千頭が生息している
   とされている。現在、ワシントン条約付属書Ⅰ類にリストされ、商業取引はできない。

 ・味入れ

   乾燥した革を適当な水分状態に調整する作業。革に適当な水分を与え、ステーキングが効果的に行えるような状態にする。
   水に短時間浸漬したり、スプレーで水を噴霧したりした後、ビニルシートなどにより革を覆い革中の水分を均一化する。
   約35 %の水分を含むおが屑の中に乾燥革を堆積して水分を調整する方法もある。味とり革の水分は約25~27 %が目安とされている。

 ・厚さ

   革の銀面から肉面までの断面の厚さをいう。生皮の厚さは動物の大きさに依存する。大動物の皮は厚く同一の動物でも年齢と共に厚さは増大する。
   したがって非常に厚い皮は小動物皮又は年齢の若い動物の皮からは得られないし、逆に非常に薄い皮は大動物の皮からは得られない。
   革の厚さは製革工程中に製品革のタイプに応じて分割やシェービングで調節するので、生皮の厚さとは直接の平行関係にない。
   製革工程で革の厚さを変えると、鞣剤、染料、加脂剤などあらゆる薬品の革への結合と革内の分布が変わるので革の物性や外観にも
   顕著な影響を及ぼす。また、製品革の裏面(肉面)をバフィングで厚さの微調整を行うこともあり、さらに革の用途によっては
   革すき(漉)機を使用して全面又は局部の厚さを調節することもある。皮革の厚さを漉いて減少させると、機械的強度と厚さの関係は
   比例関係ではなく加速的に低下する。薄すきすぎた皮革製品による破れを生じる事例がある。
   厚さの正確な調整は製革作業を適切に管理するために重要な手掛かりとなる。
   皮革の厚さは測定方法によって大きく変化するため、統一された器具を使用して、一定条件下で測定する必要がある。
   皮革の厚さ測定方法はJIS K 6550に測定条件が規定されている。すなわち、厚さ計を使用して0.01 mm単位で測定し0.1 mm単位で表示する。
   測定子の直径は10±0.1 mm、加圧荷重は3.85±0.1 N (390±10 gf)である。

 ・厚物革

   底革、  ベルト用革、  馬具用革  など厚くて重量のある革の総称。主として成牛皮を原料とし、
   植物タンニン  で鞣した革で、重量で取引される。

 ・アドバンティック仕上げ

  ブラッシュオフ仕上げ  の一種で、淡色に仕上げられた靴  、ハンドバッグ  や鞄  の上にベールと呼ばれる濃色の仕上げ液を塗布し、
   後にそれを部分的に擦り取る仕上げ方法で革に不規則に変化する濃淡をつける。通常は銀面をバフし、ガラス張り仕上げを施した革に、
   濃く硬い硝化綿カラー液をスプレーし、フェルトバフ  によって擦り取る。この時、ガラス張り革  の色より濃い色に着色されたベール液を
   用いることによりツートンカラーが得られる。又は、フェルトバフの掛け方の強弱で、下色とベールの色の割合を変えることができる。
   靴、  ハンドバッグ や鞄 などの製造時に応用される。

 ・アナコンダ

   学名はEunectes murinus。有鱗目ボア科アナコンダ属に分類され、オオアナコンダとキイロアナコンダがあり、単にアナコンダといった場合は
   ほとんど前者の方を指す。水生でアンデス山脈の東からアマゾン川、オリノコ川の流域一帯、ギアナに至り、北はトリニダードにまで広く分布して
   いるが、最近南米では森林開発が進みその影響から生息数の減少が見られる。その大きさは東南アジア産のアミメニシキヘビと並び最大級である。
   オリーブ色に近い緑色の地に、黒く大きな水玉様の斑紋が、頭部から尾部に連続している。個性を強調したハンドバッグなどに使用されている。

 ・アニリン革

   アニリン仕上げを施した革。革本来の繊細な  銀面  模様の特長を生かすように、鮮明な染色(アニリン染色)と合成染料を用いて着色された
   透明材料による仕上げを施す。アニリン革は美麗な銀面像を持つが、主としてタンパク系の仕上げ剤を用いるので  耐水性  がやや低い。
   そのため、水にぬれやすく、  ウォータースポット  のような障害が生じることがある。

 ・アニリン仕上げ

   甲革  に多い仕上げの一方法。染色した革に顔料  を含まず、合成染料と主にタンパク系のバインダー  からなる塗料を用いて染色した革を仕上げる。
   透明感のある塗膜であるため、革本来の銀面の  特長が生かされるので傷のない高品質の生地に適用される。この方法で仕上げた革をアニリン革  と呼ぶ。
   塗膜の耐久性がやや低く、取り扱いに注意が必要である。

 ・油じみ

   革表面において地脂<じあぶら>  によって発生する暗色のしみ。腎臓脂肪班ともいわれるように、動物の生体時において
   脂肪の多い腎臓部や背線にあたる部分によく見られる。また、革の製造工程において加脂剤  の吸収が不均一で、保存中に過剰の油脂が
   析出して生ずることもある。

 ・油なめし

   不飽和脂肪酸含有量の多い魚油などの動物油で皮を鞣す方法。一般にはセーム革  の鞣しのことをいう。
   皮を石灰漬け  及び脱毛  し、さらに多くの場合は銀面  層も除いて脱灰、  ベーチング  した後、過剰な水分を除いた後、魚油(主にタラ油)を浸透させ
   湿度と温度を調節しながら油の酸化と酸化生成物の皮との結合を促進させる。魚油中の不飽和脂肪酸が酸化して生ずるアルデヒド類及び
   不飽和脂肪酸の酸化重合で生成した種々の酸化生成物が皮のタンパク質に結合、又は吸着することによって鞣しが行われると考えられている。
   柔軟で耐洗たく性があるが機械的強度が弱く熱収縮温度  が低い。全く異なる古典的な油鞣し法として植物油(主に菜種油)を用いる姫路白鞣し  がある。

 ・アフリカゾウ

   学名はLoxodonta africana。ゾウ目ゾウ科アフリカゾウ属に分類され、サハラ砂漠以南のアフリカ全域に生息する。
   国際自然保護連盟(IUCN)のアフリカゾウ専門家は、1998年時点で約30~49万頭と推定している。
   他属のアジアゾウがワシントン条約付属書Ⅰにリストされ商業目的では取引ができないため、エレファントとして市場に出ている
   ゾウ革はアフリカゾウである。アフリカゾウの皮革また、革製品の取引に関してはワシントン条約の規定に基づいて詳細に定められて
   いるので注意が必要である。アフリカゾウは身体が大きいため皮として利用するには頭部から鼻、耳、ボデイなどの部位に切り分けられている。
   皮の特徴は丈夫で各部位に特有の大きなヒダ、シワがあり、細かい粒状に隆起した銀面が特徴である。
   ゾウ革は、鞄、ハンドバッグ、ベルトなどの素材として使用されている。
     ≪アフリカゾウ ボディ≫

 ・アフリカニシキヘビ

   学名はPython sebae。有鱗目ニシキヘビ科に分類され、砂漠のような乾燥地帯を除くアフリカ大陸に広く生息。
   平均体長3.5~4.5mの大型ヘビ。ビルマニシキヘビに似た斑紋模様があり、アフリカパイソンとも呼ばれている。

 ・編み上げ靴

   ひも(紐)をハトメやフックにかけて編み上げて履く靴。ブーツが主流で、「レースアップシューズ」ともいう。
   ひもを結ぶことにより足と靴がしっかり固定されるのでフィットが良く歩きやすい。作業、登山などハードな用途からタウンまで
   様々なシーンでみられる。

 ・アミメニシキヘビ

   学名はPython reticulatus。有鱗目ニシキヘビ科に分類され、生息地は、インドネシア、ベトナムなど東南アジア諸国である。
   全身にダイヤ型の連続的な斑模様があることから、ダイヤモンドパイソンとも呼ばれている。体長が10 mに達するものもあり、皮革素材としては
   ほかの皮革には見られない美しさとワイルド感があり、ハンドバッグ、鞄、靴、ベルトなどの素材として幅広く使用されている。
     ≪アミメニシキヘビ≫

 ・アメ豚

   アメ色(淡黄茶色)をした光沢のある豚革。古くはブタの白革に亜麻仁油を塗布し、表面を石で摩擦して仕上げた。
   これがアメ色をしているためアメブタと呼ばれた。現在は植物タンニン鞣し革を染色した後、グレージングでアメ色に仕上げる。
   透明感のある仕上げで、豚革特有の毛穴を浮き出させる。鞄、ハンドバッグ、小物革製品などに使用する。
     ≪アメ豚≫

 ・洗い革

   古くは、薄紅色に染めた武具用の鹿革のことで、もんで柔らかくした白い鞣し革も洗い革と呼ばれる。
   近年では、革を水洗いして、収縮やしわなどを発生させて適度な使用済みの感覚を表現した皮革製品のことをいう。
   また、縫製加工した皮革製品などを水洗いするなど、様々な皮革製品にも応用されている。

 ・アリゲーター

   学名はAlligatorinae。商業名はアリゲーター。ワニ目アリゲーター科に分類され、口を閉じると下顎歯が見えなくなるワニの種類である。
   アメリカの南部ルイジアナ、フロリダ両州の沼や河川、北アメリカの東南部に分布するミシシッピーワニ、中国の長江(揚子江)流域にみられる
   ヨウスコウワニ、南北アメリカにみられるカイマンなどがアリゲーター科に属する。アリゲーター科は4属15種からなる。
   アリゲーター属にはアメリカアリゲーター(一般和名:ミシシッピーワニ)とヨウスコウアリゲーターの2種が分類されており
   ヨウスコウアリゲーターはワシントン条約付属書Ⅰ類にリストされているため、商業取引でのアリゲーターとはアメリカアリゲーターを指す。
   クロコダイル科に見られる腹面の各鱗板<りんばん>に穿孔<せんこう>と呼ばれる小さなくぼみがアリゲーター科には見られない。
   アリゲーターは全体に胴が長く、腹部のうろこの形状はクロコダイルに比べ、やや長めの長方形をしている。養殖も大規模に行われていて
   世界で最も多く取引されている。鞄やハンドバッグ、小物、ベルト、カウボーイブーツ、時計バンドなどの材料として使用されている。
     ≪アリゲーター≫

 ・アルコール染料

   水に不溶性で、アルコールに溶解する耐光性の良い染料。金属錯体、特にスルホン基をもたないモノアゾ染料のクロム錯体などがある。
   耐水性があり、油溶性の染料に比べて昇華性が低く、水に溶けないため汚染性が少ないが、整髪料やマニキュアの溶剤などで溶脱する。
   混色可能で、深みのある染料が多い。レザークラフトや染色乾燥革の色調修正のためのスプレー染色や有機溶剤を含む革仕上げ剤の成分として
   使用することが多い。

 ・アルデヒドなめし

   アルデヒド化合物による鞣し。特にホルムアルデヒド鞣しは古くから実用化されていた。
   その作用はアルデヒド基が主として皮タンパク質のアミノ基に作用して、化学的な架橋反応によってタンパク質を固定し安定化する。
   鞣剤として、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、グリオキザール、ジアルデヒドデンプンなどがある。
   ソフトで耐アルカリ性の良好な鞣し効果が得られる。耐熱性はクロム革より低い。

 ・アルミニウムなめし

   最も古い鞣し法の一つ。しかしクロム鞣しが開発されてからは、白革とコンビネーション鞣し革にのみ用いられるようになった。
   古くは鞣し剤としてカリ明ばん(KAl(SO4)2 12H2O)が用いられ、明ばん鞣し(alum tannage, tanning)としてシープスキンの白革鞣しや
   毛皮の鞣しに用いられてきた。現在は高塩基性塩化アルミニウム塩が、鞣し剤として市販され利用されている。
   準備作業の終わった皮をピックリングした後、アルミニウム塩で鞣される。鞣し方法はクロム鞣しに近いが、鞣し革の耐熱性はクロム革より低く
   pHが低くなるほど脱鞣<だつじゅう>されやすい。現在ではアルミニウム塩単独で鞣されることは少なくほかの鞣し剤と併用する
   コンビネーション鞣しに利用されることが多い。白色で柔軟な革が得られる。

 ・アンティーク革

   革に古風な感覚を持たせるため特殊な仕上げを施した革。不規則な色調に仕上げ二色効果を出した革もこの中に含めている。
   例えば型押し、もみなどを施し革表面の凹凸を利用し、その上から塗装などを行い、色調の濃淡(ツートンカラー)を出す。
   また、刷毛、テレンプなどにより不規則に塗装する。鞣し前に皮を不規則な条件にして濃厚な鞣し液で処理し、不均一な染色を施す方法もある。
   艶消し仕上げ、低光沢のワックス仕上げ、ブラッシュオフ仕上げなどもこの範ちゅうに入る。
   鞄、ハンドバッグ、靴、家具用など多くの用途に使用される。

 ・アンティーク仕上げ

   不規則で古代調の印象を与える色調の革及び革製品の仕上げ方法。例えば型押し、もみなどを施した革の銀面の凹凸を利用して
   塗装により色調の濃淡(ツートンともいう)を作る。アンティーク塗装剤も開発されている。靴などの仕上げでは仕上げ剤を塗布後拭きとりと
   バフィングでその目的を達する。このための仕上げ剤としては主としてワックス系の染料を含むもので、茶系の濃色調のものが多い。

 ・アンティロープ/アンティーロープ革

   哺乳綱偶蹄<ぐうてい>目ウシ科のうち、ウシ類、カモシカ類、ヤギ類、ヒツジ類を除いたものの総称。
   系統的には一つのグループではない。レイヨウ(羚羊)と呼ばれる。多くはアフリカの草原、砂漠や希に森林にすむ。
   アンティロープ革とはアンティロープの皮から作った、ビロード様光沢の毛羽をもつ柔らかいスエード革のこと。

 ・椅子張り革

   長椅子、肘掛け椅子、乗用車座席(カーシート)、航空機座席などの座、背、肘など人体が直接触れる部分に張り包む革。家具用革ともいう。
   椅子張り材料のうち、上張り材料の一種で、大判のウシ、ウマの革や合成皮革などが用いられる。一般的には風合いがよく、変形が少なく
   ミシン目の開かない、暖かみのある汚れにくい革が良いとされている。カーシートの品質規格では耐候性(光退色、光劣化、熱劣化)
   航空機座席では燃焼性試験に合格するものが使用される。

 ・イミテーションレザー

   天然皮革に似せて作られたもので、基布や樹脂の種類によりビニルレザー、合成皮革、人工皮革などに分類される。
   また、革屑や繊維屑をラテックスなどの樹脂で固めたレザーボードなどもイミテーションレザーに分類されることもある。
   天然皮革よりも安価な代替物として発売されたが、現在では機能性に優れた人工皮革も販売されている。

 ・イリエワニ

   学名はCrocodylus porosus。ワニ目クロコダイル科に分類され、オーストラリア、パプアニューギニア、インドネシアを中心とした
   東南アジアの淡水と海水が混じる地域に生息していることからイリエワニと呼ばれている。また、皮は竹斑<たけふ>と呼ばれる腹の部分にある
   長方形の斑が細かく規則的であり、玉斑<たまふ>と呼ばれる円形の斑との調和がきれいなことから、通称スモールクロコとも呼ばれ
   ワニ革の中で最上級品とされている。
   革の価値が高いことから多くの東南アジアを中心とした国々で養殖され、高級ハンドバッグ、小物革製品、ベルトなどに広く使用されている。
     ≪イリエワニ≫

 ・衣料用革

   衣料用に仕上げた革。柔らかくしなやかで、ドレープ性がよく、適度な伸びがあるなど、衣料用素材として必要な物性を有する。
   クロム鞣しが主体であるが、グルタルアルデヒドとのコンビネーション鞣しなど種々の鞣し革がある。
   風合い、感触などとともに染色堅ろう度の優れた革が要求される。

 ・色止め

   染料の定着を目的として各種の薬品の溶液で染色した材料を処理すること。
   ドラム染色の最後の段階で、同浴に少量の有機酸、クロム塩、アルミニウム塩、カチオン活性剤などを添加してその目的を達することが
   多いがスプレー染色や刷毛染めの後でも行う。

 ・色やけ

   太陽光線や蛍光灯の光(主として紫外線)によって、仕上げ塗膜や染色革が黄変、 褐変や色抜けを引き起こして変色すること。

 ・印伝革

   寛永年間(1624~1643年)鎖国下でオランダより幕府に献上された装飾革にインド(オランダ語表記 indien)産鞣し革が
   用いられていたとされ、その装飾革を国産化されたものを印伝と呼んだことによる。
   輸入皮革を国産模倣することは金唐革<きんからかわ>などにも例がある。京都の地誌『京羽二重』1685年(貞享2年)に土産物として
   「印伝」の名前があがるように各地で製造された。1781年(天明元年)刀剣装具の鑑定のための便覧書として大坂で刊行された
   『装劍奇賞』には「アマカハインデイア、テナガインデイア、七宝インデイア」などが図示されている。
   最も有名なのは甲州印伝であり、近年奈良印伝(奈良県宇陀地方)も製作されている。財布、ハンドバッグなどに加工される。
   このように印伝は江戸時代(1603~1868年)の呼称であるが
   ①鹿皮を原料とし②脳漿<のうしょう>鞣しを施し③漆を模様の型紙を使って柄付けする革
   と考えると①②の条件を満たす革は『日本書紀』(720年完成)『延喜式』(967年施行)の頃から作られていたといえる。
   1970年頃まで脳しょう鞣しが和歌山や奈良で行われたが現在では脳しょうは用いられずホルムアルデヒドと油によるコンビネーション鞣しで
   漆型紙と燻べ<ふすべ>が併用されるのが主流となっており、伝統的なものとともにファッション製品にも使われている。

 ・ウイングチップ

   靴の飾革デザインの一種。靴の爪先部分をW型に切り替えた飾り。鳥の翼のようにみえることからウイングチップといわれる。
   おかめ飾りともいう。英国調の基本的なデザインで、紳士靴及び婦人靴にも用いられる。
     ≪ウイングチップ≫

 ・ウエッドブルー

   クロム鞣しを施した湿潤状態の革で原料の一形態として取り扱われている。最近では原皮供給国が付加価値を高めるために
   一部加工した原料を輸出することが多くなった。製革工程の合理化のため準備作業とクロム鞣しを同一条件で行い、再鞣、加脂で
   製品革の多様化を行うことが普及してきた。

 ・ウエットホワイト

   クロム鞣し革をウェットブルーと称するのに対する言葉。脱毛後非クロム系の軽微な鞣しを施した原皮。
   鞣剤としてはアルミニウム塩、ポリアルデヒド、チタン塩や合成タンニンなどが使用される。原皮としての鞣し適性と化学的安定性について
   ピックル皮とウェットブルーの中間的性質をもち、次のような特徴を持つ。
   1) スプリッティングマシンやシェービングマシンによる作業に耐える耐熱性や機械的強度がある。
   2) 多種類の鞣剤による鞣しが可能である。
   3) クロムを含まないため、また、脱鞣しが容易であるため、副産物(シェービング屑、床屑、トリミング屑など)の利用価値が高い。

 ・ウォッシャブルレザー

   水による洗濯が可能な革。その一つにセーム革があるが、最近はクロム鞣剤やグルタルアルデヒドなど一般的な鞣し剤などで鞣し
   耐クリーニング性をもつ革を指すことが多い。染色堅ろう度が高く、洗濯により風合い、形状、強度などの物性が変化しないことが特徴である。

 ・薄物革

   甲革、衣料用革、手袋用革など、厚さが薄くて軽量の革の総称。単に薄物という場合もある。小動物皮や大動物皮でも分割した
   皮から作られ、面積で取引される。クロム鞣しを基本とする革が多い。これに対して厚物革もしくは厚物がある。

 ・馬革

   馬皮<うまかわ、うまがわ>を原料とした革。一般に薄く大判で、靴の裏革、ハンドバッグ用革、衣料用革に使用される。
   バット部は繊維密度が非常に大きく、銀面と肉面の間から切り離した部分はコードバンとして珍重され、ランドセル、ベルト、時計バンド
   財布などに利用される。

 ・裏革

   靴の甲部を裏側から補強したり、足触りを良くしたりするために用いられる革。
   ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、ウシなどの銀付き革や床革が用いられる。クロム鞣しや植物タンニン鞣し後に、染色、加脂を施し乾燥後
   未塗装の製品と塗料仕上げを行った製品がある。また、靴裏のみならず鞄、袋物などの革製品の裏張りにも用いられる。

 ・ウールシープ

   ヒツジは毛質によってウールシープとへアシープに分けられる。ウールシープは、ヨーロッパ、特に英国において羊毛工業の発達とともに
   品種改良が進み、現在のメリノー種で代表される毛用種のヒツジであり、巻縮毛である。
   オーストラリア、ニュージーランドでは国の基幹産業というべき地位を占めている。この皮はムートンの原料として有用であるが
   革原料としては繊維構造がルーズで機械的強度がやや低いため良質なものとはいえない。

 ・ウールスキン

   毛がついた状態のシープスキン。シープは皮より毛の価値が高いために、機械的、化学的にウールを採取し裸皮は浸酸皮として
   市場に流通している。ラムスキンは毛皮としてすぐれているので、毛付きのまま乾皮として輸出されて、衣料用毛皮の原料となる。

 ・上塗り

   仕上げの最終で施される塗装で、革の艶や触感、物性などに大きな影響を与える。通常はスプレー塗装で行う。

 ・エイ

   学名はElasmobranchii。板鰓亜綱<ばんさいあこう>に属する魚類のうち鰓裂<さいれつ>(エラ穴)が体の下面に開くものの総称で
   鰓裂が側面のサメとは区別される。世界中の海洋の温暖海域から極域まで広く分布しており一部は淡水にも適応しているものもある。
   現在、エイはすべてエイ亜区に含まれ4目に分類されているが、近類のサメの9目と並列される傾向にある。
   皮革小物や武具に見られる小さな粒状の楯鱗<じゅんりん>に覆われた皮革は一般にサメ革と言われているがトビエイ目アカエイ科のものである。
     ≪エイ革の楯鱗≫

 ・絵革

   板目皮や鞣し革に模様、彩色画を描いた革をいうが一般的には鹿皮の白革に手描きか型を用いて絵画的文様を施し着彩した革を指す。
   しかし現在は様々な革素材を用いて文様や芸術的な絵を描いた作品が存在する。

 ・エキゾチックレザー

   我が国のは虫類皮革関連業界では、家畜(ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなど)から得られる皮革のほかに
   は虫類(ワニ、トカゲ、ヘビなど)、鳥類(オーストリッチ、レアーなど)、魚類(サメ、エイなど)等特殊な皮革を扱っている。
   以前はこれらの家畜以外の動物から得られる皮革の総称をは虫類皮革と称していたが、正確な表現ではないとのことから
   家畜以外の動物全般を指すエキゾチックアニマル(exotic animal)を語源として、この呼び名が使われるようになった。

 ・エコラベル

   商品に付ける表示記号の一つ。(財)日本環境協会の登録商標であるエコマーク®は日本の代表的なエコラベルの一つである。
   消費者に環境負荷の少ない商品購入を促し、かつ企業に環境負荷の少ない製品の製造を促すことを目的にしている。
   例えば、EUのエコテックスラベル100は革中の発がん性芳香族アミン、発がん性染料、PCP、pH、重金属類、ホルムアルデヒド、農薬類
   染色堅ろう度及び臭気などに関する基準値を定めている。

 ・エナメル革

   元来は、加熱した亜麻仁油を用いて作られていたが、現在では厚く透明なポリウレタン塗装で革に高光沢仕上げを施したもの。
   和装用草履、甲革、鞄やハンドバッグなどに使用する。

 ・エルク革

   本来は北米、北ユーラシア大陸に生息する「大鹿」の革。最近は本物がほとんどない。現在エルクと呼ばれている革は、比較的厚い牛皮の
   クロム鞣し革で手作業やボーディングマシンで銀面をもんだもので、粗めのシボをつけたものをいう。

 ・塩乾皮(えんかんぴ)

   剥皮した皮の肉面に塩化ナトリウムを散布するか、又はそのまま飽和食塩水に漬け、皮内に塩化ナトリウムを浸透させた後、乾燥させた原皮。
   インド、パキスタン、アフガニスタン、アフリカなど熱帯地方の牛皮、シープスキンに多い。

 ・塩基性クロム塩

   1モルのクロムに対して3モル以内の水酸基が結合(オール化)した3価クロムの錯体、オール化の程度により錯体の分子サイズや
   皮タンパク質に対する結合能(鞣し能力)が異なる。通常、1~2モルの水酸基が結合した塩基性硫酸クロム(塩基度33~50%)が
   クロム鞣剤の主成分と考えられている。

 ・塩生皮(えんせいひ)

   湿潤状態の塩蔵皮。皮の肉面に塩化ナトリウム(食塩)を散布して皮を積み上げて皮内に塩化ナトリウムを徐々に浸透させると同時に皮内の水分を
   しみ出させるか、又は皮を飽和塩化ナトリウム液に漬け、皮内の水を食塩で飽和させた後、これを絞って塩蔵皮を作る。
   したがって、塩蔵皮はまだかなりの水分を含有している。この湿った状態を指して塩生皮とか、単に塩生<しおなま>ともいう。
   塩生皮は塩蔵皮と同義であり、我が国において、国内はもとより輸出もこの形態で流通することがほとんどである。剥離した生皮は酵素、
   細菌などによる分解が急速に進行し易いので新鮮な間に塩生皮としないと品質の低下を招く。

 ・オイルレザー

   油脂加工を施した防水性のあるなめし革。オイルが染み込んだ風合いが非常に味が出る。

 ・オーストリッチ(ダチョウ)

   学名はStruthio camelus。ダチョウ目ダチョウ科 ダチョウ属に分類され、本種のみでダチョウ科ダチョウ属を形成する。
   アフリカに生息している飛べない大型の鳥で、現在は南アフリカを中心に養殖されている。英名のオーストリッチで呼ばれることが多い。
   皮は、羽毛を抜いた後の丸みのある突起した軸痕(クイルマーク)と平な部分があり、このクイルマークは皮全体の約40%の部位にしか
   存在しないために鮮明なクイルマークがある部位の革を多く使用した製品が高価とされている。
   断面はは虫類の革に似て平織り線維組織が重なった多層構造である。ハンドバッグ、鞄、小物、ベルト、靴、車のシートなど広く使用されている。
   また、脚部の皮は、レッグと呼ばれ、は虫類に似た鱗状の模様が特徴である。羽はステージ衣装、インテリアなどに利用されている。

 ・おか染め

   未染色又は淡色に染色した素材革(クラスト革)の銀面をスプレー染色や刷毛染めその他により染色する方法。

   

 



革製品の用語辞典[か行]


 ・カイマントカゲ

   学名はDracaena guianensis。有鱗目テユウトカゲ科に分類され、ブラジル、ガイアナが主な生息地である。
   頭部から背部にかけて、特徴ある楕円形の背鱗板が、ワニの背部のように並んでいることから、カイマントカゲ(ワニトカゲ)
   ジャクルシーと呼ばれている。
     ≪カイマントカゲ≫

 ・カイマンワニ

   学名はCaimaninae。アリゲーター科カイマン属(Caiman)に分類され、メガネカイマン、パナマメガネカイマン、パラグアイカイマンなどは
   これに属している。中米及び南米の沼や川に広く生息している。バビラス、石ワニとも呼ばれている。この種の皮は、全体に骨質部が多く、
   特に腹の部分にカルシウムが多く溜まることから革として利用されるのは主に骨質のない顎か脇腹の部分で、通常サイド、テンガサイドと呼ばれ
   主に時計バンドなどに使われていた。しかし、近年鞣し技術が向上し骨質部も比較的柔らかく仕上げられ一枚革としての利用も
   可能となってきているが品質的に大きく異なる。なお、カイマン属メガネカイマン種の学名がCaiman Crocodilusであることから、
   イリエワニなどのクロコダイル属の学名Crocodylusと混用して「カイマンクロコ革」や「クロコダイル革」と表示することは適正ではない。
     ≪メガネカイマン≫

 ・カウハイド

   お産をした後の雌牛で、生後約2年経過している牛からできる革。原皮重量30~53ポンド(13.6~24kg)範囲のものをライトカウ
   53ポンド以上のものをへビーカウと分類している。銀面のきめが細かくステアハイドより革が薄いです。

 ・返し合わせ

   鞄やハンドバッグなどの仕立ての一つ。ヘリ返し工法と同じ方法で、芯地にへり返しをした二枚の材料を突き合わせ、接合する工法。
   一般にミシンで縫合されるが、接着剤を使って貼り合わす場合も多い。

 ・かがり

   前胴、後胴に持ち手や根革をミシン掛けした後に、縫い始め部分を補強するための手縫いのこと。
   胴とまちを合わせ縫いした後に、端の力のかかる部分を手縫いで重ねて補強すること。

 ・飾り革

   靴甲部のつま先革の先端部分。形状は直線に縫い付ける一文字飾り(ストレートチップ:straight tip)や
   おかめ飾り(ウイングチップ:wing tip)が一般的である。

 ・型押し

   皮の表面に加熱高圧プレスで加工した革の総称。最近ではファッション性の高さで人気がある。

 ・カーフ(カーフスキン)

   生後約6ヶ月までの仔牛からできる革で、成牛革に比べて、表面の傷が少ないため
   牛革の中では一番の高級品。緻密な繊維組織が特徴でしなやかで薄く仕上がります。

 ・カリフォルニア式製法

   甲革・中底・裾テープなどを縫い合わせ袋状にし、裾テープを底側に巻き込んだ後表底を貼りつけるます。
   とても屈曲性の良い靴に仕上がり、歩行などがしやすい特徴があります。

 ・加脂

   革に油剤を施す作業。この作業の主な目的は、革に目的に応じた柔軟性、触感、光沢、耐水性などの物性を付与することである。
   油剤(加脂剤)を水性エマルションの形で、ドラム中で革とともに回転しながら施す方法(乳化加脂、fat-liquoring)と
   非乳化性油脂を直接施す方法(油引き*、oilingなど)とがある。前者が一般的である。

 ・カゼイン仕上げ

   革の仕上げの一方法。カゼインを主体として染料、ワックスなどを混合した塗料を革の銀面に塗布した後、固定剤をスプレーし
   グレージングで光沢を出す。ボックスカーフ、キッドのような本来の銀面の美しさを生かすのに適している。

 ・型入れ

   1枚の一定面積の革から、最大の経済的効果を上げるような裁断歩留まりを見積もるために型紙を配置する作業。
   革の伸び方向、伸び率、繊維の粗さ、風合い、色目、傷などを頭に入れ、また、製品の各部分の物性、機能性を考慮して行う。
   革は布地と違い1枚1枚の型入れ状況が違うので、型入れと同時に裁断作業を行うのが普通である。

 ・型押し

   凹凸を刻印した金属面を皮革の表面に押し当て、熱と圧力により革に型付けをする作業のこと。
   通常この作業はプレスアイロン又はロールアイロンなどを使用する。動物種の銀面模様又はデザイン模様を付けることができる。
   型押しにより銀面にある欠点を隠し商品価値を高めることもできる。

 ・型押し革

   凹凸を刻印した鉄板で加熱、加圧し、革の表面に種々な凹凸模様をつけた革の総称。植物タンニンで鞣した革や再鞣<さいじゅう>した型が
   つきやすい革(可塑性のある革)を素材とする。装飾的な財布や家具、靴、ハンドバッグ、鞄など広範囲に使用されている。
   また、床革<とこがわ>に特殊な仕上げを施し銀面様の模様をつけたものなどもある。

 ・型紙

   衣料、靴などのデザインを製図で書き写した紙製の型のこと。衣料革、椅子張り革の裁断は裁包丁<たちぼうちょう>を使用するため
   厚手のボール紙やクラフト紙を用いる。大量生産用にはプラスチック板や金属板が用いられる。

 ・型染め

   模様を彫った型(木、紙、革など)を用いて染める方法。平板に凹凸模様をつけた「版型」と、模様を透かし彫りした「透し型」とがある。
   また、染色技法には、型に染料や顔料をつけ、直接に皮革表面に模様を印なつ(捺)する直接的染色法、いわゆる「プリント」と
   型を用いてワックスや糊などの防染剤を置き、模様を染め抜く「防染染め」とがある。

 ・カバ

   学名はHippopotamus amphibius。偶蹄目カバ科に分類されている動物。この科にはほかにコビトカバが含まれ
   2属2種である。アフリカ中央部、南、西、東部に分布し、生息地は河川、湖沼で日中はほとんど水中で生活する。
   カバの皮は、表層を取り除いて鞣すため、皮の表面はヌバック、スエード状で、網目の深いしわが見られる。

 ・カービング法

   スーベルカッター、刻印などを使用して革を圧縮することによって模様を表現する技法。
   レザークラフト、アメリカンクラフト、ウェスタンレザークラフトなどともいう。
   レザーカービング法の基本は、タンニン革にスーベルカッターで模様を切り込んで行き、刻印によって立体感を出し、浮き彫りする。
   これに透かし彫りや型つけ法などを組み合わせて革に図柄を入れ、さらに鞄、ベルト、小物、アクセサリーなどの作品に仕立てる。
   カービングスタイルには三つのスタイルがあり、それぞれの地域で発達し外部の職人がその地域や人名を指し呼び合ったのがはじまりである。
   模様は共通して植物、花をモチーフとしている。
    1)アリゾナスタイル:ゆるいカーブと直線的な茎の躍動感が特徴で、男性的な印象で西洋建築の装飾やアラベスク模様の名残が強い。
    2)カリフォルニアスタイル:サドルメーカー、D. ウオーカー氏が20世紀初頭にカリフォルニアに実在する花をモチーフにしたもので
      柄に蕾があるのが特徴。
    3)シェリダン:ドナルド・リー・キング氏のカリフォルニアスタイルと共通しているところもあるが、より流れるような丸みを帯び洗練され
      幾何学的なデザインが特徴である。

 ・カーフスキン

   生後6か月以内の子牛の皮で原皮重量が9.5~15 lb(ポンド)(4.3~6.8 kg)の範囲のものをへビーカーフ、9.5 lb以下のものをライトカーフと
   分類している。成牛皮に比べて銀面は平滑できめが細く表面の傷も少なく、また繊維も細く柔らかいので最高級の革となる。

 ・かぶせ-flap

   かぶせつき鞄やハンドバッグなどのかぶせふたのこと。フラップともいう。フラップの下の端近くに留め金具を取りつけ、袋部に密着させる。
   一種の飾りふたとみなされ、留め金具の形と感覚に調和させながらデザイン化され、製品全体の印象を決める。
   鞄、ハンドバッグ業界では“かぶせ”に「冠」を当て字として使用する場合がある。

 ・がま口

   口金付の小銭入れ。丸型、くし(櫛)型、角丸、浮き足、天溝などの口金が使用され、明治時代に主に生産された丸型口金付財布を
   蟇ガエルの口に見立てて、ガマ口と呼ばれるようになった。

 ・ガラス張り革

   ガラス張り乾燥後、銀面をバフィングし、塗装仕上げした革。コレクトグレインということもある。
   成牛皮で銀面の粗いものや損傷のあるものをバフィング(銀磨り)により修正して平滑に仕上げた革である。
   裁断歩留まりは良いが、ネット張り乾燥を行った銀付き革より風合いが劣る。靴の甲革、ランドセルや鞄用革に用いられ、
   ソフトなものはハンドバッグ用革などに用いられる。
     ≪革編み≫

 ・カリフォルニア式製法

   靴の製造方法。プラット式製法ともいう。甲革周辺と中底周辺とプラットフォーム巻き革とを縫い合わせ、靴型を挿入し
   プラットフォームに巻革を巻き付けて釣り込み、このプラットフォーム巻き革に接着剤を塗布し、圧着機で底付けする製法。
   米国で行われていたが、近年日本でも普及している。非常に軽く返りがよく、軽快なカジュアル用として紳士、婦人靴に使用されている。

 ・革あみ

   細長く切った革ひもを組み合わせ、さらに立体的なひもに編む技法。同じ編み方でも色の組み合わせ、革ひもの巾、厚み、断面の形状により
   仕上がりが異なり編み方は無数といってよいほどの種類がある。出来上がったひもは鞄などのパーツ、ウォレットロープ、携帯ストラップ
   アクセサリーなどアイデアにより幅広い用途がある。革をひも状に切り、平組(平組ひも)、丸組み(丸組ひも)、あるいはメッシュに編む技法。
   図に示すマジック三つ編み、丸組ひも、メッシュ編みなどがある。

 ・皮

   皮は動物からとった状態のもの。
   哺乳動物の皮、ことに家畜の皮が製革業の主原料皮となり、成牛皮のような大動物の皮をハイド
   ヒツジやブタのような小動物の皮をスキンと呼んで区別している。

 ・革

   動物の皮を脱毛し、鞣して得られる製品で、鞣し革<がわ>、革<かく>ともいう。また、鞣していない生皮<なまかわ>は革と区別されるが
   両者を併せて皮革<ひかく>と称する。毛皮は毛をつけたまま鞣したもので毛付きの原料皮を含めて広義には皮革に含める。
   原料となる原皮は、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、シカなどの哺乳類のほか、ワニ、ヘビ、トカゲなどのは虫類革が用いられるが
   牛皮の使用量が最も多い。皮を鞣すことにより、腐敗し難く、柔軟性、耐熱性、吸湿性、耐水性や耐久性がある実用性に優れた革になる。
   鞣し方法は、クロム鞣し、植物タンニン鞣し、油鞣し、アルミニウム鞣し(明ばん鞣し)など多くの種類があるが、クロム鞣しが最も多い。
   それぞれ特有の性質を有し用途もそれを生かして、靴、甲革、底革、ハンドバッグ、鞄、手袋、革衣料、家具用など。

 ・革工芸

   レザークラフトともいう。革工芸の歴史は古くヨーロッパでは有史以前にさかのぼる。中世になると刻印、モデラや金装飾の技法が既に使われ
   ルネッサンスの時期に絵画的な装飾がとり入れられている。一方、アメリカではインディアンが独特の製革技術で馬具、衣服などを作っていた。
   コロンブスのアメリカ発見とともにヨーロッパ文化がもたらされ、革工芸もスペイン人の手で持ち込まれ、その基が築かれた。
   我が国では、奈良時代より漆皮箱や式具などに優れた革工芸があり、さらに甲州印伝やろうケツ染めなどの技法にヨーロッパの革工芸も加え
   戦後のレザークラフトのカービング法などの導入により、革工芸がさかんとなった。革工芸は熟練した職人により伝統文化を伝えるとともに
   多岐にわたる様々な技法を単独に、又は組み合わせて様々な作品が作られている

 ・革手芸

   量産型のファクトリーメーカーが製造する均一化された革製品と違い、1人あるいは2~3人で1点1点を手作業で作る作品という意味で
   革工芸も革手芸も同じであるが言葉から伝わるものとしては革工芸が道具、材料があれば誰もができるものではなく
   熟練度の高い職人が長い時間をかけ、歴史伝統文化を伝えるような作風であり、一般的な趣味の一つとして手軽な道具で自由な発想のもとに
   色々なものが作られる。でき上がったものは作品的要素もあるが実用性の高いものが多く、手づくり市などでも見受けられる。

 ・革すき

   厚い革を一定の厚さに調整したり、折しろを段すきあるいは継ぎ合わせしたりするために斜めにすく作業。
   革包丁、豆かんな、革すき機、バンドナイフなどが用いられる。

 ・革ひもかがり

   革ひもを使って革を縫い合わせる技法。革の縫製はミシン仕立てと手縫いであるが革手芸の良さを出すために革ひも(レース)を使って
   縫い合わせを行うもので装飾を兼ねている。革に目打ちやハトメ抜きで必要な穴をあけ、レース針に革ひもをはさみ、これでかがる。
   巻きかがり、シングルステッチ、ダブルステッチ、フローレンスステッチ、ランニングステッチ、クロスステッチ、
   クロスバットステッチ(クロスとじ)スパイラルス(バット)ステッチ(巻きとじ)などいろいろなかがりがある。

     ≪革ひもかがり≫    ≪ステッチ≫

 ・革包丁

   皮革の製造工程中や完成革の裁断などに用いる皮革専用の包丁のこと。裁ち包丁ともいう。
   のみ(鑿)の先を大きくして平たくしたようなもので、両刃でなく片刃である。革の裁断は革に型紙を当てて包丁で裁断する。
   革を裁ったとき、革の断面が垂直で平らなことが重要である。この目的を達成するのに適したデザインとなっている。
     ≪革包丁≫

 ・カンガルーレザー

   カンガルーの皮を鞣した革。柔軟で、組織はち密で、銀面は硬く締まり、強度のある丈夫な革として知られている。
   サッカーシューズやゴルフシューズなどの運動用靴の甲革などに利用される。

 ・カントリーハイド

   地方の小さなと場や牧場で産出する原皮。設備が悪く、剥皮技術も低いために剥皮傷が多く皮の品質も塩蔵状態も劣る。
   したがって低級な塩蔵皮を示す同義語として理解される。

 ・乾皮(かんぴ)

   天日のもとで生皮の水分を蒸発、乾燥させた原皮。アフリカやインドなど乾燥地帯で羊皮、山羊皮などの乾皮が多く生産されている。
   単に乾燥させたものを素乾皮というが、亜硫酸ナトリウムなどで処理後乾燥した薬乾皮や塩乾皮がある。

 ・顔料

   水や有機溶剤に不溶な不透明な有色微粉末。革の仕上げに用い、着色及び革の表面の欠陥をかくすのにも使用される。
   紺青(フェロシアン化合物)、チタン白などのような無機顔料とフタロシアニン、ブルー、アニリン、ブラックのような有機顔料がある。
   有機顔料は色のさ(冴)え、艶などは優れているが、耐光性及び耐熱性で劣るという欠点がある。

 ・顔料仕上げ

   顔料と合成樹脂を使用し、バインダーを含む塗料溶液で革を仕上げる方法。塗膜の厚さは比較的厚く、耐久性が良好である。
   低級革の銀面の傷や染色ムラを隠して均質な着色ができ、製品革の等級を向上させることができる。仕上げに広く用いられている。
   有機顔料に比べ無機顔料の方が隠ぺい力が強く均一性を得やすいが、無機顔料には金属錯塩が材料として使用されるため
   環境、安全面から革中の金属含有量に注意を要する。

 ・生皮(きがわ)

   原皮を石灰漬けなどにより脱毛し、さらに油脂やほかの薬剤で処理し現在の鞣しの定義としての鞣し剤を用いた鞣しを行わない皮。
   太鼓、鼓<つづみ>、武具などに用いられるほか、機械用部品として紡績用織機のピッカー、ガスケット、ギアなどに使用された。
   また、毛付きのまま水洗、加脂、乾燥することもある。原料皮の生皮<なまかわ>とは異なる。

 ・菊寄せ

   革製品の仕立て方法の一つ。ヘリ返しを行う場合、財布などの丸みのあるコーナー部分では、必然的に生ずる革のたるみを
   放射状に幾重にも均一なしわ寄せをしながら慎重に行う。この手作業を菊寄せと呼び別称キザミとも呼ぶ。
   また、鞄やランドセルなど大型の製品にはキザミと呼ばれることが多く、熟練した技術が必要である。

     ≪菊寄せ≫

 ・キッド

   子ヤギのこと。多くは子山羊皮より製造されたクロム鞣し甲革を指す。

 ・キッドスキン

   子山羊皮。脂肪分が少なく革は柔軟で、美しい銀面をもっているので高級な靴の甲革や手袋用革に用いられ
   単にキッドとも呼ばれている。西洋では12世紀以降羊皮紙の原料にも用いられた。おおむね23~25デシ程度の大きさである。

 ・キップスキン

   中牛皮ともいう。生後6ヶ月から2年位までの牛からできる。皮の大きさ、品質とも小牛皮と成牛皮の中間に位置する。
   アメリカの牛原料皮重量区分によると塩生皮で15~25ポンド(6.8~13.5 kg)のものを指す。
   これより重い25~30ポンド(11~13.5 kg)のものをオーバーウェイトキップという。

 ・起毛革

   ヌバック、スエード、ベロア、バックスキンなど銀面や肉面をサンドペーパーなどの研磨材を用いて起毛させた革のことをいう。

 ・牛革(ぎゅうかく)

   ウシの皮から作られた革の総称。牛皮は乳頭層の凹凸が小さく比較的均質なコラーゲン線維構造を持っており強じんで
   脂腺や汗腺が少なく革繊維が繊密に充実している。幅広い年齢の原料皮が供給でき、皮革の中で最も多く生産され多方面に利用されている。

 ・牛皮(ぎゅうひ)

   動物皮として最も多く使用されているウシの皮は品種により毛の色や分布、斑点に特徴があることが多い。
   牛皮の毛包はほぼ均一に分布した単一毛包で、乳頭層の凹凸が小さく比較的均質なコラーゲン線維構造をもち、機械的強度も大きい。
   真皮の乳頭層と網状層の区別がつき易い。皮の厚さはネック部が最も厚くて、バット部にかけて薄くなり、ショルダーからバットの前部
   ベリー部が最も薄くなる。成牛皮のバット部位の厚さは約6 mm、小牛皮は約2 mm程度である。
   線維束はネック部が太くて枝分かれの少ないもので、ある間隔をもって緩やかに交絡している。ショルダー部では太さのそろった線維束同士で
   よく交絡しており、その間に細かい線維束が混じり密度が高くなっている。
   ベリー部は枝別れの少ない線維束が銀面に平行に走っており、交絡の程度が低くて空隙が多い。
   幅広い年齢の原料皮が供給可能であり、牛皮は重量のほかに性別などによってステア、ブル、カウ、キップ、カーフのように区分され
   さらにヘビーステア、ライトステアなどと細分される場合もある。わが国で生産される牛皮は内地あるいは地生(じなま)とも呼ばれる。
   さらにホルスタイン種の乳牛皮は「ホルス」、黒毛和牛の皮は「一毛」<ひとげ>などとも呼ばれている。
   我が国で最も多く使用されている牛皮はヘビーステア、ホルス、デイリーステア、一毛、ライトステアの順である。

 ・きらら染め

   雲母<きらら>を含む塗料を使用する革の着色法。きららの反射光の効果を利用した技法で、ピッグスキンなどの塗装に使われる。

 ・切り目

   1) ハンドバッグなどの仕立ての一つ。材料(この場合、タンニン鞣し革が適材)を鋭い刃物で裁断し、そのままの状態で縫いあわせる。
    露出した材料の断面は染料を塗り、ワックスなどで磨き上げ仕上げる。特にヨーロッパで発展した手法。(こば磨きともいう)。
   2)ベルトの加工方法で、中級品から普及品の仕立て方。表材の皮革と裏材(主に合成皮革)を高周波加工、あるいは接着剤で貼り合わせ
    それを打抜型でベルトの形状に切断した後、切り口面を光沢剤などで仕上げる。

 ・金唐革

   イタリアのフィレンツェでルネッサンス最中の1470年頃に壁の装飾用として作られ、日本には寛文2年(1662年)に伝来した。
   日本では煙草入れや袋物など生活用品に使用された。基本的な製法は次のとおりである。
   下準備:原料は植物タンニン鞣しの子牛革で、下準備として一定の形に裁断し厚さを調整し、伸ばす。
   銀箔張り:革に糊を塗り、銀箔を一枚ずつ張る。
   乾燥:濡れた革がいびつにならないように張り伸ばして乾かす。めのう(瑪瑙)などで表面を磨く。
      銀が黒くなるのを防ぐために卵白を塗る。
   ワニス塗り:ワニスを塗って金色にする。このワニスによって外観や仕上がり感が異なるので秘技とされた。
   模様付け:革を加湿してから木型や金型に革の表を当ててプレスし、乾かす。
   色づけ:型押しした紋様の山や谷に絵の具で模様づけする。

     ≪金唐革≫

 ・キングコブラ

   学名はOphiophagus hannah。商業名はコブラ。有りん(鱗)目コブラ科コブラ属に分類され、本種のみでキングコブラ属を形成する。
   インド、ミャンマー、ラオス、ベトナム、カンボジア、マレー半島、中国南部などに広く生息している。大きさは平均4 m以上に達し
   独自のうろこ(鱗)模様が特徴である。クロム鞣剤や植物タンニンで鞣されて手袋や皮革製品のワンポイントに使用される

 ・金箔

   金を打ち延ばした薄い箔で金装飾の技法に用いられる素材。純金に銀、銅をまぜ合金として使用し厚さ0.002~0.3 μmの極薄のものまである。
   古くは建築物の表装材として用いられたが、現在では、主に美術工芸品、金糸、書籍の装頓や工業用にも用いられている。

 ・草木染め

   天然の植物色素で着色する染色方法。植物の粗抽出液を用い、浸漬又は塗布と乾燥、水洗などの作業をくり返して色素を定着させる。
   複雑な味わいのある色調がえられ、革工芸品、財布、ベルトなどでは多く応用されているが、工業的には行われていない。

 ・クラストレザー

   染色、加脂した革を水絞り、伸ばしを行い、吊り下げ乾燥した製革工程中にある革。クロム鞣し又は植物タンニン鞣し後乾燥した
   中間原料としての未仕上げ革はクラストと呼ぶ。

 ・クラフト

   レザークラフト(leather craft)。革工芸、革手芸、革細工ともいう。タンニン革をはじめ、合成タンニン革、クロム革、生皮と
   あらゆる仕上げの革が使われ、動物の種類においても牛革、馬革、豚革、鹿革、は虫類革、山羊革、羊革と多種類に及んでいる。
   それらによって作り出されるあらゆる作品も個性により様々である。また、趣味の域を超え手縫い靴職人や鞄職人をめざし工房を開き
   熱心に取り組む姿勢も顕著に表れている。靴、鞄の教室も盛んに行われており、手作りの良さに人気が高まっている。

 ・クリーナー

   表面に付着した汚れを除くための助剤。革用のクリーナーには使用目的によりチューブ入り、乳液状、エアゾール、ゴムなどのタイプがある。
   種類は油性、乳化性(中性、酸性、アルカリ性)に分類され、さらにワックスを併用して艶出しを兼ねたものなどがある。
   アニリン革には中性~酸性タイプが適しており、起毛革(スエード、ヌバック、ベロアなど) には固形の消しゴムタイプが使用されている。
   皮革の種類に応じた専用のクリーナーを使用する必要がある。

 ・クレージング

   革の銀面に平滑性と光沢を付与することを目的として、めのうやガラスのローラーによって強い圧力を加えながら摩擦する作業。
   グレージング仕上げの主たる作業であり、通常銀面にタンパク質系仕上剤、ワックスなどを塗布してから行う。グレージングによる仕上げは
   下塗り後の革にシーズニング、上塗り、乾燥などを施して数回行うのが普通である。プレート仕上げや型押しも併用することがある。

 ・クレージング仕上げ

   皮革の代表的な仕上げ方法の1つである。革の表面に平滑性と透明性のある光沢を付与することを目的として
   カゼインなどのタンパク質系仕上げ剤やワックスなどを塗布してから、ガラスやメノウのローラーによって強く摩擦して光沢を出す。
   は虫類皮革ではマット仕上げとともに主流をなす仕上げ法で、エナメル革のような強い艶でなく上品な艶を出して
   高級感を醸し出している。

 ・クロカイマン

   学名はMelanosuchus Niger。ワニ目アリゲーター科クロカイマン属に分類される。生息地は、南米の中、北部である。
   皮の品質がメガネカイマンと異なり、鞣すと手ざわりが柔らかく、しなやかであるため主にハンドバッグ等の袋物に使用される。

 ・クロコダイル

   学名はCrocodylus。ワニ目クロコダイル科クロコダイル属に分類され口を閉じたとき外から下顎歯が見えるワニの種類である。
   北部を除くアフリカ、熱帯アジア、ニューギニア島、オーストラリア北部及びアメリカの亜熱帯、熱帯の湖沼や河川の淡水に分布し
   水辺に近づいた動物を襲う。クロコダイルは歯並びの相違でアリゲーター科と分けられるが、両者に例外もみられ
   腹面の各鱗板<りんばん>の後部に、感熱器官であるせん(穿)孔という小さなくぼみがあるのが最大の特徴である。
   地域によりそれぞれ特徴のあるクロコダイルが分布しており、代表的なものとしてイリエワニ、ニューギニアワニ
   シャムワニ、ナイルワニなどがあげられる。

 ・クロム革

   クロム鞣剤で鞣された革。淡青色で、保存性、耐熱性、柔軟性が優れ、軽く、弾性が強く、正電荷をもつので酸性及び
   直接染料での染色性が良い。甲革、ハンドバッグ用革、衣料用革など最も多く生産されている。しかし最近は革製品の需要の多様化と
   省クロムの問題で、ほかの鞣剤とのコンビネーション鞣し革が多くなる傾向にある。

 ・クロムなめし

   3価のクロム錯体による皮の鞣し方法。準備工程の終わった皮をピックリングした後、塩基性硫酸クロム鞣剤で鞣す一浴法
   が行われている。ドラムやハイドプロセッサー(コンクリートミキサーと似た形の容器)に皮と鞣し液を入れ、6~8時間回転し
   24時間以内で鞣しを終了するが、鞣し液の組成(鞣剤濃度、pH、塩基度、塩濃度、マスキング剤など)と温度、ドラムの回転数
   浴比などによって鞣し時間は異なる。このとき、クロムは様々な状態でコラーゲン線維間あるいは線維内で架橋結合をして
   コラーゲン繊維を強化する。しかし、2点で結合した架橋に関与しているクロムは総結合クロムの約10%とされ、残りのクロムは
   1点でコラーゲンと結合している。この後、合成タンニン、植物タンニンによる再鞣しを行うことが多い。
   クロム鞣しは鞣し時間が短く経済性に優れ、製品革は柔軟で保存性、耐熱性、染色性が良いので、甲革、袋物用革
   衣料用革などの用途に最も広く行われている鞣し法である。

 ・燻煙なめし(くんえんなめし)

   古くからある鞣し法の一つ。脳しょう(漿)鞣し法で作られたシカの白皮<しらかわ>のくん煙は、松葉あるいは
   稲わらをいぶした煙をあて、鞣し効果により白皮の保存性や水に対する安定性を高め、外観にくん煙色の着色するために行う。
   通常、甲州印伝の製品加工の前に行われ、煙材料により色調が異なる。この設備の基本は、煙を出すためのかまど
   白皮を張り付けるいぶし太鼓(いぶし胴)からなる。なお、地域によってこのくん煙のことを、ふすべ、えぶし、いぶし
   くすべといういい方がある。くん煙中には、鞣し効果をもったアルデヒド類、カテコール化合物やフェノール化合物のような
   ポリフェノール化合物がガス状や粒子状で存在する。これらが皮タンパク質と結合することによって着色し鞣されることが考えられる。

 ・原皮

   革の製造原料となる脊椎動物皮。主に家畜のと体から剥皮し、革や毛皮製造工程に入るまでの皮。
   キュアリングを施した塩蔵皮、乾皮をいい、生皮も含めて脱毛されていない皮を総称する。

 ・甲革(こうかく)

   靴の甲部の表革として使用される革。牛皮、山羊皮、羊皮などを原料とし、一般にクロム鞣し革が多いが
   植物タンニン、合成タンニンなどとのコンビネーション鞣しも行われる。鞣し方法や仕上げ方法などにより多様な性状をもつ
   多くの種類の革がある。代表的なものは、ボックスカーフ、銀付き甲革、ガラス張り甲革やスエード革、ナッパ革などがある。

 ・工業用革

   紡績用機械やその他の機械器具類のパーツとして使用する革の総称。生皮<きがわ>、タンニン革、クロム革
   コンビネーション鞣し革など種々の鞣し革が用途によって用いられる。ピッカー、エプロン革、ローラー革、ベルト革
   パッキングレザー、バルブレザーなどがあるが、現在、多くは合成材料により代替されている。

 ・国際原皮、革業者協会

   原皮と皮革の取引業者の国際団体で、原皮の需給や取引条件を中心に協議を行っている。
   この協会は国際タンナーズ協会(ICT)と協力して原皮や皮革の国際取引契約書の作成、普及に努めている。

 ・こがし仕上げ

   表面コーティングを施していないタンニン鞣し革(ぬめ革)、又はコンビ鞣し革の表面を
   摩擦熱によってこがし模様をつける仕上げ。ウエスタンブーツやカジュアルシューズの甲革の仕上げとしてよく用いられている。
   ふつうは高速回転(1,000~1,500 rpm)の綿ブラシにこがし専門ワックスをすり込み、靴をあててこがす方法がとられている。
   着色ワックスを用いて効果を強めることもできる。

 ・刻印法

   革工芸の技法の一つ。スタンピング法ともいう。方法は革に刻印を打つが、それにふさわしい革素材を選び
   効率よく作業をすすめるための道具と環境を考える必要がある。大理石などの盤上に適当な水分を与えたタンニン革をのせ
   これに刻印を垂直に当てて木づちなどで打って模様をつける。革工芸の最も一般的な方法の一つである。
   染色をするとより効果的である。またこの方法は浮き彫り法と併用して浮き彫りの効果を高めるために利用される。

 ・コーティング

   合成皮革や人工皮革の製造で塗膜形成に用いられる方法。湿式コーティング法と乾式コーティング法がある。
   また、床革や銀剥き革のコーティングに用いられるレバカーストコーティング法もある。

 ・ゴートスキン

   ヤギ(学名:Capra hircus)の皮。真皮層に占める乳頭層の弾性線維の発達がよく、その割合が大きく網状層が薄い。
   乳頭層中の諸器官は比較的少ないため毛は直毛で、背から尻の部分のコラーゲン線維は水平に走るものが多い。
   そのため銀面の摩耗性に優れた強じんな革となる。羊皮より充実した線維組織をもち、エラスチン線維が多いためやや硬く
   銀面は特徴ある凹凸を示し、耐摩耗性に優れている。パキスタン、インドが主要生産国である。子山羊の革をキッドスキン
   銀付きの薄いものをゴートスカイバーと呼んでいる。
   ゴートスキンは靴の甲革用、手袋用、衣料用、製本用、手芸用など広く利用されている。

 ・コードバン

   馬皮のバット部を裁断して植物タンニン鞣しを行った後、銀面及び肉面部を製品マシンで分割して取り除き
   内層にあるコードバン層を強い光沢をもつように仕上げた革。コードバンは銀面層を除いた単層構造の革であり
   繊維密度が非常にち密で、鏡又はかねと呼ばれている。紳士靴の甲革として主に使用されるが、靴、鞄、ランドセル、革小物
   ベルト、時計バンドや特別な箱などにも利用される。

 ・コバ仕上げ

    革の切り口 (こば又はへり)をきれいに整理し、磨くこと。防水処理を行うこともある。
   靴の底周辺部では高速回転のカッターでなめらかに削る。靴の底周縁部、革製品の革周縁部切り口などでは
   へり落し、豆カンナなどでこばをすいてなめらかにし、ワックス、CMC(カルボキシメチルセルロース)や
   塗料などを塗り込んで、熱ゴテなどで磨いて仕上げる。

     ≪豆カンナ≫    ≪ヘリ落とし≫

 ・小判底

   ハンドバッグの袋の底にあたる部分の呼び名。形が楕円形で小判に似ていることから、慣用語として使われ一般化した。
   底マチとも呼ぶ。同種の例に舟底、笹まちなどがある。

 ・小物革製品

   札束入れ、名刺入れ、がまぐち、小銭入れなど革製品の総称。これらは、薄く仕立てることが重要となるので
   材料はごく薄手で接着しやすい革が選ばれる。このため表材料となる革は、裏面をすき取るので銀面の強度が要求される。
   小物の特徴として、手の平にのせ開閉するので汚れやすい材料は不向きである。表材料には、成牛革が最も多く使用されるが
   ほかにカーフ、キッド、ゴート、シープ及び種々のは虫類の皮革が使用される。小物革製品には次のようなものがある。
   1) 札入れ(billford): 紙幣を入れて2つ又は3つに折ることができるもの。多くの場合小銭入れがついている。
   2) 束入れ(wallet)紙幣を折らずに入れる長札入れ。ファスナーを二方向(L字)や三方向(ラウンド)に取り付けたものは
     それぞれLファスナー束入れ、ラウンドファスナー束入れと呼ぶ。
   3)サードバッグ(third bag): 女性用札入れで、中にフレームの金具がついている。ファーストバッグ(ハンドバッグ)
     セカンドバッグに準じて名付けられた、ガマ束、口金付束入れともいう。
   4) がま札(french purse): フレーム状の金具がついている2つ折り札入れ。主に婦人用、口金札入れともいう。
   5)がま口(purse): 開閉部に口金の付いている小銭を入れる袋。婦人用が多い。
   6)小銭入れ(coin purse): 硬貨を入れるもの。ファスナー付き、フレーム付き、かぶせ付きなど種類が非常に多い。
   7)パスケース(pass case): 表に透明な窓のある定期券、身分証明書などの証書入れ。
   8)カードケース(card case): カード入れ。名刺入れやクレジットカードなどの各種カードケースがある。
   9)小物入れ (pouch): こまごまとしたものを入れる袋。フリーケースともいう。
   10)革製手帳(leather pocket notebook): 革張りした手帳。ポケットやバインダー金具を付けるなど大型化や多様化している。
   11)その他の革ケース: たばこケース(cigarette case)、めがねケース(eyeglass case)、ペンケース(pen case)
     キーケース(key case)などがある。

 ・コンビネーションなめし

   2種又はそれ以上の鞣剤の併用による鞣し。複合鞣しともいう。例えば、クロム鞣し(前鞣し)後、植物タンニンなどで
   再鞣することにより、単独の鞣し剤では得られない多様な特性を付加したり、単独鞣しの欠点を補ったりすることができる利点がある。
   多様な新しい触感や性状を求める市場の要求に対応するため、この種の鞣し処方の重要性が増している。




 ・裁断

   革の上に型紙を置き型紙にそってナイフで裁つこと。プレス裁断の場合は刃型を使用する。
   革は一枚ごとの品質が違うので重ね裁断ができず、裁断前に仕分けをする。衣料の場合は色目、厚さなどをそろえて
   一着分ずつまとめて裁断する。

 ・サイド

   成牛皮のように大きな皮を背線で二分した皮及び革。半裁ともいう。

 ・サイドレザー

   成牛や馬原皮を水戻し又は石灰脱毛後に背線に沿って二分割(半裁)して鞣した革。
   一般的に製造に使用されるのはこのタイプであるが、近年では大型のフレッシングマシン、スプリッティングマシンが導入され
   鞣し後に二分割することも多い。この方法は家具用革やシート用革などに採用されている。
   また、子牛皮、ブタ、ヤギ、ヒツジなど小動物皮は丸皮で鞣す。

 ・サーキュレーター

   植物タンニン鞣し方法の一つ。通常6~8個の連結された槽(ピット)の中に皮を吊し、皮を移動させずに温度
   pH、濃度を調整したタンニン液を循環させる方法。このとき別の槽で液の調整を行いポンプで槽に調整液を
   循環させる所からこの名前が付いた。

 ・サドルフィニッシュ

   オーストリッチ革の仕上げ法の一つ。染料染めの革の表面を布やフェルトで磨き艶を与えて革らしさと羽毛を
   抜いた後の丸みのある軸痕であるクイルマークを強調した仕上げ法をいう。ほかにクイルマークと革を同じ色に染める
   半マットタイプの顔料仕上げであるクラシックフィニッシュがある。

 ・サドルレザー

   馬具に使用する革一般を指すことが多く、植物タンニン鞣しを行った厚くて硬い牛革で底革とは区別される馬具用革の一種。
   かつては自転車のサドルにも使用されていた。馬具用革と同義に用いる。

 ・サメ/サメ革

   学名はElasmobranchii。板さい(鰓)亜綱<ばんさいあこう>に属する魚類のうち、鰓裂<さいれつ>(エラ穴)が体の側面に開くものの総称で
   さい裂が下面に開くエイとは区別される。世界中に約500 種以上が存在する。全世界の熱帯及び温帯の浅い海から深海まで分布しており
   日本の近海にも100を超える種類が生息している。水産資源として、肉、ひれ (鰭)、肝臓からビタミンAなどの薬品や化粧品の原料に
   皮は楯鱗(じゅんりん)と呼ばれる鱗をサンドペーパーがわりのヤスリやワサビのおろし金、また鞣して皮革製品に有効利用されている。
   サメ革として利用できるものは、約20種で主にヨシキリザメ、イタチザメ、オナガザメ、アオザメ、メジロザメなどがある。
   牛皮に比べて、コラーゲン含量が少なく、熱収縮温度も低い。酸性液で膨潤しやすく特殊なうろこ(楯鱗)がある。サメ革は抗張力が劣り
   革の表面の特徴は頭部から尾部に向け、細かい連続した網目状に凹凸があり、独特の手触りと外観が牛革など哺乳動物の革とは違った趣があり
   水に強く独特のシボを持つ。ハンドバッグ、ベルト、鞄などのほか靴甲にも使用されている。

     ≪サメ革≫
 ・更紗革

   室町時代にインド、ジャワから入ってきた更紗文様<さらさもんよう>の染め革。

 ・酸化クロム

   三価クロムの酸化物(Cr2O3)。分子量152.02。暗緑色の硬い六方結晶の粉末で、水に不溶、酸やアルカリにもほとんど不溶である。
   ガラスや陶器の着色顔料、触媒として用いられる。皮革産業ではクロム革や鞣し剤中のクロム含量を酸化クロムとして
   表示しているのが通常である。

 ・酸化脱毛

   アニリンブラックのように芳香族アミン誘導体を被染色素材にあらかじめ含浸させ、これを酸化することにより染料生成と同時に
   発色し本来の染色効果(色調、堅ろう度など)を発揮するタイプの染料。鮮明な色が得にくく、染色作業が煩雑で色調を管理しにくいが
   堅ろうな染色が得られる。毛皮の染色に用いられることが多い。白髪染め、頭髪の染めにも使用されるが
   かぶれなどの皮膚障害を起こすことがある。

 ・サンドイッチ染色

   陰、陽イオン性染料のいずれか一方でまず染色し、その上に重ねて他方の染料を使うというように
   交互に重ねて行く染色方法。染料に対する吸着活性が相対的に弱い革を濃色に染色しようとするときに有効で
   反対のイオン性に吸着されやすいことを利用した染色方法。スエード革の黒色度を深める染色法として有効であるが
   染色堅ろう性の低下に注意する必要がある。

 ・仕上げ

   革の外観、物性、耐久性、機能性の改善など、市場での商品価値の向上を目的として施す作業。
   製革工程で鞣し後、染色、加脂から製品革に至る全作業を含めることもあるが、狭義には乾燥後の処理を指す。
   乾燥後の仕上げは塗装による方法とバフィングによる方法(スエード、ベロア、ヌバックなどの起毛革の仕上げ)に大別される。
   塗装による場合は、さらにグレージング仕上げ、アイロン仕上げ、型押し仕上げ、もみ仕上げなど、その仕上げ手段により分けられるが
   これらを組み合わせることにより独特の仕上げ効果を得ようと努力しているため、仕上げ方法は多岐にわたっている。
   それぞれの仕上げ方法は皮革製品の特徴に影響を及ぼす。

 ・シェービング

   革の肉面側の表面を回転する刃ロールで削る作業。す(漉)きということもある。原則的に鞣した革を染色
   加脂などの水場作業を施す前に用途や等級に応じて選別した材料革の厚さを調整するために行う。
   シェービング厚さは目的とする製品革と再鞣しなどの後処理による厚さの変動を予測して決定する。

 ・鹿革

   シカ(Cerrus)の革の総称。南米、ニュージーランド、中国などに多く産する。繊維は細いがからみ合いが粗く
   非常に柔らかい革となる。一般にはアルデヒド、魚油あるいは両者の混合物で鞣される。本来のバックスキンは大鹿の銀面をバフィングして
   得られたものであるが、革の裏面をバフィングし、スエード調に仕上げた革をバックスキンと呼び混同している場合が多い。
   手袋用革、小物用革やスポーツ用革などに使用される。

 ・漆皮(しっぴ)

   生皮<きがわ>は獣毛を除去し、裏打ちをほどこした皮や鞣し革の上に漆を塗布したもの。
   通常は被蓋造<かぶせぶたづくり>の箱あるいは鏡箱を指す。生皮を解体可能な木枠、木箱などの上から押しつけて型押しして
   乾燥させた後、漆を塗っては乾かし更に塗るという重ね塗りして木枠を外す。箱に密着して生皮を成形することが大切なポイントとなる。
   漆の発見と効用(塗料、防腐、防虫、接着など)は既に縄文時代から始まっており、奈良時代に漆皮箱は盛況となり
   南都諸大寺、古代寺院(東寺、法隆寺、四天王寺)、正倉院に伝来し現在国宝、重要文化財に指定されている。

 ・シープスキン

   ヒツジ(学名はOvis aries)の皮。コラーゲン線維は細く、交絡が緩いので軽くて柔軟な革になる。
   主に衣料用革、手袋用革に利用される。ウールシープの革は柔軟性に富み、軽く膨らみがあるが、線維構造はルーズであるため
   機械的強度に難がある。ヘアーシープの革は柔軟性があり、軽く、ある程度の強度がある。
   年齢(大きさ)によりシープスキンとラムスキンに分かれる。ラムスキンはせん毛したシープスキンと共に
   シアリング又はダブルフェースの原料として使用される。

 ・しぼ
   革の外観的品質を評価する重要な項目の一つで、革の銀面を内側に折り曲げたときにできるしわの状態をいう。
   このしわが細かく均一である場合、しぼがよい、又はしぼだちがよいと評価される。
   ボックスカーフはサイド甲革と比べるとしぼが細かい。

 ・シュリンク革

   皮の銀面を収縮隆起させ、本来の銀面模様を強調した革。銀面の収縮には収れん性の強い合成鞣剤又は植物タンニンを用いる。
   乾燥革を長時間、空打ちすることによっても、銀面の収縮が起こりシュリンクしたような銀面の状態をもつ革となる。
   鞄、ハンドバッグに主として用いられる。

 ・植物タンニンなめし

   植物タンニン剤を用いた鞣し方法。紀元前から続いている鞣し方法の一つで、古くは鞣皮力のある植物の樹皮や幹、
   葉や実などを粉砕して皮と共に桶の中に水に浸して鞣した。その後、温水で抽出した植物タンニンエキスの使用と共に大きく発展した。
   槽(ピット)を使った鞣し方法が種々開発されたが、いずれも長い日数を必要とした。近年、ドラムを使用した速鞣法も開発され、
   工程日時の短縮がなされている。鞣した革は、伸びが少なく可塑性に優れ、堅ろうな革が得られ、環境に対して負荷が比較的に少ないため
   現在でも広く使用されている鞣し方法である。底革、ぬめ革、サドル革、クラフト革(手芸用革)などの製造に利用されている。

 ・白革

   白色の外観をもつ革。アルミニウム鞣剤、ジルコニウム鞣剤、合成タンニン鞣剤、グリオキザール鞣剤などで鞣し、
   白く仕上げた革やクロム鞣し革でも白革用の合成鞣剤<じゅうざい>などで再鞣し、白色塗料で仕上げた革をいう。

 ・ショルダー

   皮の部位の名称で、肩の部分。原料皮では頭部を含めて指すことがある。首の部分は通常含まれる。

 ・素上げ革

   製革工程中に塗料やほとんど特別な加工を施さないで、革特有の外観を残したまま加工を終えた状態の革をいう。

 ・水性仕上げ

   分散媒として有機溶媒を含まない水性仕上げ剤を使用した仕上げ方法。
   カゼインバインダー+グレージング仕上げ*又はアクリルバインダーやウレタンバインダー+プレート仕上げ*の2種類がある。
   有機溶剤による大気汚染の心配がなく有用である。特に、アクリルバインダー仕上げは架橋剤を添加することによって
   物性が向上し、実用上十分な品質が得られている。パテントレザーに似た高い光沢の仕上げも可能である。

 ・水牛皮

   水牛の皮。水牛は南アジア及びボルネオ原産で、湿地を好み、家畜化されてインドやミャンマーで多く飼われている。
   体は大きく、後方に曲がった大きな角をもつ。この皮は厚く、肩の部分に大きなしわがあり線維組織が粗い。

 ・スエード

   子牛皮、ブタ及びヒツジやヤギなどの小動物の皮を原料として銀付き革の肉面の表面をサンドペーパーで
   毛羽をそろえた起毛革。ベロアよりも毛羽が繊細で短く均質なことが特色で、傷などのため銀面の状態が良好でない原料を
   使用する場合が多い。靴の甲革などに使用する。牛床革を毛羽立たせて仕上げたものは床ベロアと呼ぶことが多い。

 ・透かし彫り

   革工芸の一技法。カービングの作品を部分的に切り抜くことによりメインとなる模様を浮き立たせ強調するための技法。
   部分的に切り抜くと革全体の強度が弱くなるので、補強とデザイン要素として別の色合いの革を裏面から
   貼り合わせることで、より一層の効果が出る。

 ・スキン

   小動物の皮。小判で薄くて軽い。牛皮では、その重量が30ポンド(13.6kg)以下のものがスキンとなる。

 ・ステア

   生後数ヵ月後に去勢して肥育した雄牛。代表的な製革原料である。これを体重450~500 kgくらいにまで肥育してと畜する。
   この去勢牛の皮がステアハイドで、皮質は雌牛の皮と雄牛の皮との中間である。

 ・ステアハイド

   生まれて数か月後に去勢して肥育した雄牛の皮。原皮重量が58ポンド(26 kg)以上のものをへビーステア、
   48~58ポンド(21.8~26 kg)範囲のものをライトステア、30~48ポンド(13.6~21.8 kg)範囲のものを
   エクストリームライトステアと分類している。

 ・ステッチグルーバー

   手縫い用溝切り工具。縫い糸が革の表面に出ていると摩擦で切れるため、これを防ぐ目的で縫い目に沿って溝を切る工具。
   溝の深さは使用する糸の太さによって加減する。

     ≪ステッチグルーバー≫
 ・スプレーガン調色

   皮革クリーニングの一工程。スプレーガンを用い、塗料又は染料の液を人体型に被せた洗い後の革衣料に吹きつけ、
   脱色や色ムラを修正する。細部は筆などで修正補足する。革の銀面の着色には、塗料系を用いることができるが、
   吹き付け時に顔料の一部が分離してムラになることがあるので予備テストが必要である。
   スエードでは染料液を用いるが、洗い後残存する汚れ、スレ、キズなどのカバーが十分でない場合があり、
   また洗い後の脱色が顕著であるともとの色に合わせるのが困難な場合がある。
   この場合スエード専用ソープを用いて脱色を最小限に抑制し、スプレーガン調色の段階で無色の修正剤を吹き付けて、
   濡れによって地色が濃く見える効果を利用して調色の目的を達することが行われる。

 ・スプレー染色

   染料溶液を噴霧して革を染色する作業。主としてドラムなどによる染色の後、乾燥革の色調を修正するときに行う。
   スプレー染色には一般の水溶性染料や溶剤性染料も使用されるが、耐光堅ろう性の良いアルコール染料が多用される。

 ・スムースレザー

   一般には表面が平滑な革。表面に起毛・型押しなどをしていない、自然のままの革。
   人工皮革のJISではナッパと区別して表面に毛羽のない銀面様構造をもつものを指している。

 ・すり込み刷毛

   染料液をすり込むときに使う刷毛。毛先が短く、ち密で面積が広く作られている。

 ・成牛皮

   カーフスキン及びキップスキン以外の牛皮。大判で厚く、線維組織が比較的均一で充実し、
   強度及び耐久性のある革となる。一般的に牛皮は銀面の凹凸が小さく、真皮の網状層と乳頭層の区別がつきやすい。
   皮の厚さはネック部において最も厚く、バット部にかけて薄くなる。べリー部*が最も薄い。
   成牛皮のバット部に至ると厚さは約6 mmある。主な種類としてステアハイドとカウハイドがあり製革業の主原料となっている。

 ・セカンドバッグ

   クラッチバッグの別名。手提げハンドバッグ、ショルダーバッグなどをファーストバッグ(主要なバッグ)と
   みなした場合の補助的なバッグを意味する。

 ・石灰漬け

   製革の準備工程中、最も重要な工程で、水酸化カルシウムを過飽和濃度に調製した石灰溶液に原皮を浸漬処理する作業。
   通常、その作用を強め処理時間を短縮するために、硫化ナトリウムなどの脱毛促進剤を添加した石灰溶液が使用される。
   この処理によって、毛、表皮の破壊、不必要タンパク質の除去、脂肪酸エステルのケン化がなされると共に、皮は膨潤し
   線維構造がゆるめられてほぐされる。この処理を効果的にするため、石灰漬けを分けて、脱毛を主とする脱毛石灰漬けと
   その後の純石灰溶液だけの再石灰漬けを行うことが多い。これによって皮の線維構造の均質化と革の柔軟化が促進される。
   脱毛石灰漬けは、通常ドラムを用いるドラムライミング、パドルを用いるパドルライミングで行われるが、
   このほかに底革では石灰浴槽を用いるピットライミング(単槽法、多槽法)、羊皮に適用される石灰塗布法がある。

 ・石灰(裸)皮

   製革の準備工程の石灰漬け作業の終わった皮。

 ・セーム革

   本来、アルプスカモシカ (chamois) の皮をタラ肝油で鞣して作った革。現在ではシカ、ヒツジ、ヤギなどの皮を用い
   アルデヒド系鞣剤とタラ肝油を用いて鞣した革が多い。タラ肝油には酸化されやすい高度の不飽和脂肪酸グリセライドが多く
   酸化生成物と皮タンパク質との化学反応を利用した油鞣し方法で製造される。作られた革は水洗いしても硬化しないことから
   自動車清掃用やガラス磨きなどに広く使われていたが、現在では合成繊維にその地位を譲っている。

 ・染色

   物体の着色のために行われる作業。色材として染料を使用し、これを水などの溶媒に溶解した状態で適用し、
   かつ特別な結合剤(バインダー)を使用せずに被着色体に結合着色させる方法をいう。
   ほかの着色法(例えば塗料による)に比べ、鮮明で透明感のある色調が得られること、革の表面だけでなく
   組織の内部まで着色し得ること、個々の繊維をこう着させず風合いと表面の感触を変えないこと、
   銀面模様を覆いかくすことがないことなどの特色がある。一方、革の種類(特に鞣しの違い)と染料の組み合わせに
   適不適があり、注意して選択しなければならない。色調の調節(色合わせ)には熟練技術を要する。
   革の染色方法は革と染料液をドラム中で回転する方法(ドラム染色)が一般的であるが、パドル染色、スプレー染色も行われる。
   皮革染色の特徴は、革繊維の耐熱性や耐アルカリ性が木綿や化学繊維などの繊維素材より低いため、
   クロム鞣し革の場合、染色温度の上限は約60℃、また弱酸性から酸性浴中で染色する必要がある。
   革の厚みが比較的に大きいことから浸透染色させるための処理が必要になる。

 ・染色クリーム

   革製品の着色を主目的とするクリーム。靴の補色や皮革工芸用として用いる。
   一般の乳化性靴クリームよりはるかに染料濃度が高く着色力が優れている。
   染料の種類は、油溶性染料、塩基性染料、酸性染料、直接染料などのほかに、
   耐候性のすぐれた含金染料などが使用されている。

 ・染料

   可視光の領域に吸収スペクトルを持ち、かつスルホン酸基(-SO3H)、カルボキシル基(-COOH)などの
   反応基を有する有色の有機物質で、水などの溶媒に溶解し、かつ着色すべき基質(革や羊毛など)と
   特別の結合剤の助けなしに結合し得る性質を備えたもの。通常は水に溶解する染料が一般的であるが、
   アルコール染料や溶剤性染料のように水以外の溶媒に溶けるものもある。
   基質上では分子分散に近い微分散状態で結合しているため、顔料のような不溶性色材に比べ演色効果が高い。
   基質との結合挙動の違い、化学構造や染着機構の違いから酸性染料、直接染料、塩基性染料、建染め染料、
   反応染料、分散染料、アルコール染料など多種類のものがある。皮革製造用には酸性染料、直接染料、
   塩基性染料などが使用されている。分散染料は水に不溶で、皮革、天然繊維、タンパク質繊維には染着しない。

 ・ソフトレザー

   衣料用革、手袋用革、ハンドバッグ用革など、薄手の柔軟な革の総称。





 ・耐光性

   光による劣化に対する抵抗性。自然環境の中で受ける影響の中で、光による変化が比較的大きく
   特に紫外線による作用が大きい。天然繊維をはじめ合成繊維も多かれ少なかれ、光による分解で黄変したり
   強さが低下したりする。光に含まれる紫外線や青色の可視光には、漂白、酸化作用があり、染料や塗料の退色を引き起こし
   さらに長時間照射すると、銀面や仕上げ塗膜が劣化する。光に対する抵抗性を推測するために、劣化を加速するような紫外線
   サンシャイン、キセノン、カーボン、蛍光灯など人工光でばく露試験を行うのが普通である。

 ・耐水性

   革などが水と接触したときに、吸水量が少なく、水が透過しにくく及びその物性や外観などが変化しにくいこと。
   革製品は常時、全面的に水と接触することは少ないので、主として一時的若しくは局部的な水との接触(例えば雨や水滴など)に
   よる変化の有無が問題になる場合が多い。革塗装面が水に接触したときのしわ、膨れ、割れ、はがれ、艶の減少、くもり、
   変色、水を吸い込んだ部分の革の変形、硬化、起毛革の場合の毛羽のこう(膠)着などが耐水性を評価する主なポイントである。
   革は本来親水性が高く、水に濡れやすい。そのまま乾燥すると繊維同士がこう着し、風合いの変化、面積収縮、変形などが生じやすい。
   これはコラーゲンの親水性が高く、かつ皮革製造工程で親水性の薬品を多く使用しているからである。革に耐水性を持たせるには
   加脂剤、フッ素化合物や表面の仕上げ剤などで革繊維を疎水性にしたり、空隙を充填したりする方法がある。

 ・耐熱性

   一般には材料を加熱したときの性状、寸法、物性、外観などあらゆる理化学的性状の変化のしにくさをいう。
   革では、革タンパク質本来の分子構造が加熱するとある特有な温度(液中熱収縮温度、Ts)で崩壊してゼラチン化したり
   繊維が収縮や変形したりするので、この意味の熱安定性をさすことが多い。皮革の耐熱性は水分によって大きく異なり、
   水分量が増えると低下する傾向がある。
   クロム鞣しにより湿潤状態での耐熱性は顕著に上昇するので、革の耐熱性(特に湿潤耐熱性)は鞣しの度合いの尺度として重要視されている。
   例えば、表に示す動物の生皮の熱収縮温度は53~67℃程度であるが、クロム革は100℃以上になることが多い。
   また、鞣し剤の種類によって熱収縮温度は大きく異なり、クロム鞣し革が最も高い。
   一方、乾燥状態では鞣しの種類に関係なく熱収縮温度は高く、標準状態(相対湿度65%、温度20℃)で皮革製品の水分量は約14~15%であり、
   このような状態の耐熱性は靴の製造時、甲部の釣り込み成型などで重要な性質である。乾燥時の耐熱性を評価するために耐乾熱性試験がある。

 ・多脂革

   植物タンニン鞣し革にスタッフィングにより多量の油脂を含浸させた革をいう。ろう分が白く浮き出てくるが、布で磨くことで光沢が得られる。
   馬具用革と同義に用いることもあるが、これよりも柔軟で薄いものを指す。

 ・タッセル

   靴の房状の飾り革。スリッポンなどの甲に革を丸め先端を房状にした飾りを一対にして縫い付けたもの。
   タッセルスリッポンとかタッセルローファーと呼ばれている

 ・ダブルステッチ

   革レースでかがるときの技法の一つ。シングルステッチで一目ずつかがるとき次の一目をかがる前に一つ手前にある目のレースの内側に
   レースを通してかがることで2重にかがる。シングルステッチよりもしっかりとしており、ボリューム感がある。

 ・玉(革)

   鞄やハンドバッグなどの仕立てで縫い返し作業の際に、縫合する二枚の材料の間に、表皮を表にして二つ折りにして、
   挟み込む細いひも状の革。ミシン糸が露出するのを防ぐと同時に、はぎ合わせラインにアクセントをつける装飾的な役割もある。
   玉革のなかに、繊維製のひもやひも状のゴム芯を入れて、太さを強調することもある。この場合は「太玉」と呼ぶ。

 ・タンナー

   製革業者又は皮革製造に携わる人のこと。皮を鞣すという英語のtanに由来する。
   近年は製革業者というより、タンナーという言葉がよく使われている。

 ・タンニン

   植物の果実、種子、葉、樹皮、木部などに含まれる収斂<しゅうれん>性のある物質で、フェノール基を持つ芳香族化合物。
   タンパク質を凝固させる働きから皮の鞣しのほか、金属との呈色反応を用いたインキや染色など種々の目的に利用される。
   酸又は酵素により加水分解される加水分解型と、分解されない縮合型に分類される。

 ・タンニンなめし

   植物タンニン鞣しを参照

 ・タンポ染め

   綿布を布に包んで丸く縛り、手で持ちやすくしたもの(タンポ)で染色する技法。
   染料液を含ませたタンポで革の表面をふき込みながら染色する。刻印や浮き彫りをした凸部分への染色に効果的である。
   革の表面にアンティーク模様を付けるのにも使用する。

 ・チェス(ト)ナット

   ヨーロッパチェストナット(Castanea sativa mills.)やアメリカチェストナット(Castanea dentana. fam. fagaceae)の木の、
   木質部から抽出される植物タンニンエキスで、加水分解型に属する。収れん(斂)性と日光堅ろう性が強く、また多くの有機酸を含むため、
   ほかの縮合型植物タンニン剤と併用して使用されることが多い。

 ・畜産副生物

   家畜をと畜、解体する過程で生ずる食肉以外の部分の総称。大きく可食用と非可食用に区別され、前者には、脂肪、頭肉、舌、横隔膜、
   尾、豚足などが、後者には、脂肪、骨、皮、足、血液などが含まれる。非食用副生物は肉粉、タンケージ(tankage)、血粉などの形で鶏や
   ブタのタンパク質飼料として、あるいは骨粉の形で肥料や飼料として利用されている。
   なお、畜産副生物と原皮を合わせて家畜副生物(animal by-products)と呼ぶこともあり、その量は生体の約50%を占める。

 ・血筋

   革となってから銀面に現れる血管の跡。革の欠点の一つである。血管周囲の繊維の密度と走行が周囲と異なるため最終製品革に
   筋状の不連続な異常部分が現れる。発生原因としてウシの品種、原皮の鮮度不良、栄養状態、原皮の鮮度不良、
   製革作業(石灰づけ、グレージング、アイロンかけなど)の条件などが関係すると考えられている。床革にも血筋の跡が多く現れる場合がある。
     ≪血筋≫

 ・チタンなめし

   チタン塩を使用する鞣し方法。アンモニウムチタン硫酸などの複塩が用いられる。チタン塩による鞣しはジルコニウム塩と類似の性質を持ち、
   わずかなpHの上昇で沈殿を生じるのでクエン酸などをマスキング剤として使用し、鞣した革はやや黄色がかった充実性のあるしまった銀面となる。
   非クロム革の複合鞣しやクロム革の再鞣しに使用される。

 ・茶利革(ちゃりかわ)

   チャールス・ヘンニクル氏の指導を受けて製造した革。明治初期において、日本の皮革製造技術を向上させるために海外から技術者を招へいし
   指導を受けた。技術者の名前から「ちゃり革」と呼んだのが始まり。薄いぬめ革を柔らかくもんだ革で、鞄の素材として利用されていた。
   また、クロム鞣剤とのコンビネーション鞣しを行って軍靴<ぐんか>の甲革として使用していた。
   明治時代、茶利革はお歯黒と同様に、鉄漿≪かね≫とよばれる鉄の酢酸溶液で黒色に染色されていたことがあった。
   現在では牛皮やインド産ゴートクラストを植物タンニンで鞣し又は再鞣しした後、種々の化学染料で染色し、
   手もみでしぼを立たせて製造されている。
     ≪茶利革≫

 ・チャンチン

   東南アジアなどで更紗染め(ろう染め)に使われているろう引きの用具で、点、線描きに用いられる。
   ろう筆と違って、一定の幅のろうが口元から流れ出るため模様が自由に描け、作業性もよいため古くから使われている。
   チャンチンはレザークラフト関係のカタログには掲載されていないが、手芸店で購入できる。
     ≪チャンチン≫

 ・彫刻法

   革彫り法ともいう。彫刻刀などで革の表面を彫り込み、模様を表現する技法。

 ・直接染料

   植物繊維(セルロース)に媒染剤を使用することなく染着する性質(直接性)をもつ染料。
   一つ以上のスルホン酸基(-SO3H)を有し、直線性、同一平面性が強い分子構造を持つ染料ほど直接性が強い。
   酸性染料と化学構造が似ていて、タンパク系繊維にも良く染着するタイプもあるが、直接性が強いものを直接染料と呼び、
   酸の添加により染着する酸安定性が強いものを酸性染料と呼び区別している。革にも良く染まり、酸性染料より濃色で
   表面染着性の染色が得られることが多いが、革の場合には両者の区別は余り重要ではない。

 ・艶出し

   革に光沢を付与すること。製革工程での艶出しにはグレージングとアイロンがけがある。
   革製品の艶出しには、ワックスやアクリル系樹脂などを含む仕上げ剤を塗布して乾燥するか、
   又はこの後布や刷毛で摩擦することが多い。

 ・テキサスステア

   コロラドステアと同様に、横腹あるいは尻部又はその両方に焼き印があるが、
   重量の割に面積の小さい去勢牛皮。テキサス地域とは無関係である。

 ・鉄なめし

   3価の鉄塩による鞣し。例えば硫酸第2鉄を用いて鞣す方法がある。3価の鉄塩の水溶液は不安定なので、
   酒石酸、クエン酸などの有機酸塩をマスキング剤として加えた化合物が鞣剤として用いられる。
   2価元素のFeをもつ第1鉄塩には全く鞣す効果がない。近年になってクロムフリーの要求が強い自動車用革としての開発が行われている。
   鞣した革の色調からウエットブラウンと呼ばれる。まだ革の物性、色調が劣るので実用化されていない。

 ・手縫い

   革などを糸で縫い合わせる技法。ち密な手作りの味わいのある製品ができる。
   基本的な技法に平縫い、すくい縫い、おがみ合わせ縫い、駒合わせ縫い(斜め縫い)がある。縫い目はミシン縫いと似ているが、
   上糸と下糸の区別がなく、上と下の糸が縫い穴で交互に入れかわる。
   厚い革の場合は、縫い線上をステッチンググルーパーなどで溝をつけ、その溝にルレットで縫い目の間隔の印をつけ、菱目打ちで穴をあけ
   ろう引きした麻糸か木綿糸で革用の(先の丸い)針2本を用いて縫い合わせていく。この時に木ばさみ(レーシングポニー)を使用すると便利である。
   手縫い機を用いることもある。ミシンで仕立てることがあるが、家庭用ミシンでは薄く柔かいものであれば縫える。
   しかし、機種によっては全く縫えないことがある。革をミシンで仕立てるのであれば工業用の厚物用ミシンで押さえ、
   送りの構造が革に適していなければならない。職業用ミシンも工業用ほど力はないので目的によってはミシン業者に相談する必要がある。
     ≪チャンチン≫

 ・手ひも(紐)

   ハンドバッグなどを提げて使うために設置されたベルト状のひも。型状によって、平手、丸手、袋手、ゴム手.編み手などがある。

 ・天然染料

   動植物体から分離された色素で繊維に対して染色性のあるもの。天然染料は、昆虫、貝類などから色素を採る動物染料と、
   葉、花、樹皮、根などから色素を染料として利用する植物染料に分類できる。また厳密には染料ではないが、鉱物や植物のエキス化した顔料も
   利用されている。動物染料は、サボテンに付く虫のコチニール、貝殻虫の一種のラッグダイ、ムラサキガイから得られる古代紫など
   ごくわずかしかない。天然染料のほとんどが植物より抽出している。
   植物染料として、藍<アイ>、サフラン、ベニバナ、へマチン(ログウッド)、アカネ(茜)などがあり、天然染料が「草木染め」とか
   「植物染料」と一般にいわれている由縁である。
   染色方法は、クチナシやウコンのように無媒染のもの、天然の灰汁<あく>、鉄漿、泥及び鉄、アルミ、錫、銅、クロムなどの
   金属塩を利用した媒染染色、および藍染めのように還元染色する方法がある。天然染料は、一般的に合成染料で染色したものに比べて
   堅ろう度が低く特に日光、水、摩擦、酸、アルカリ、金属に弱いという欠点がある。

 ・トカゲ

   学名はSauria/Lacertilia。有りん(鱗)目トカゲ亜目に分類される構成種の総称。小形の恐竜ともいわれる。
   世界中に数多くの種のトカゲが生息しており、その数は16科383属3751種とされている。トカゲを含む、は虫類には独自のうろこ(鱗)のほか
   身体全体にその種独特の斑紋、模様を有している。この特徴のある斑紋を活かす方法と薬品処理により除去しうろこのみを活かす方法がある。
   トカゲの革は独特の鱗模様が好まれ、は虫類皮革の中でもポピュラーな素材として人気があり、幅広く各種の革製品に活かされている。

 ・特定動物

   日本の法律である動物愛護管理法の規定に基づいて、人の生命、身体又は財産に害を加えるおそれがある動物として
   政令で定められる動物種のことである。 ただし人に害を与えるおそれのある生物であってもそれが水中でしか生きられない場合
   (例:サメやシャチ)や、哺乳類、鳥類、は虫類以外(例:スズメバチなど)は特定動物とはみなさない。

 ・床皮、床革

   皮を銀面(皮の表面側)のついた層と、その下層部分に水平に分割したときの下層部分。
   分割にはスプリッティングマシンが用いられる。未石灰漬け皮から得られたものを生床皮、石灰漬け皮から得られたものを
   石灰床<せっかいどこ>(lime split、white split)、厚鞣しのクロム革から得られたものを青床<あおどこ>(blue split)という。
   製革原料としては価値が低い。かつては作業用手袋に多く使用されていた。現在では表面を厚く塗装し、銀面様プラスチックシートを
   積層したりして様々な用途に利用する。ベロア様に起毛させたものは 床ベロアという。なお、分割後の銀面側をグレインスプリットともいう。

 ・床スエード

   皮を銀面又は肉面に対して平行に分割した床皮を使用しベルベット様の起毛革に仕上げた革。
   牛皮の床皮を利用したものが多い。スエードに比べ、毛羽の長い床ベロアとは区別している。

 ・床ベロア

   成牛床革の肉面をサンドペーパーなどで毛羽立たせたソフト調の革。
   ベルベット様の毛羽に仕上げた床スエードに比較してやや毛羽が長い。

 ・トップコート

   1)革:革の仕上げの最終塗装をいう。革の外観を整え、物理特性を高めるために比較的硬い樹脂が使用されることが多い。
   2)靴:甲革仕上工程の最終段階で使用される仕上剤。甲革の光沢を調整し、風合い、色調の深み、平滑性などを与え、
   さらに耐水性、耐摩耗性などの物性を強化するために各種のタイプが使用されている。主にワックスと、各種バインダー成分から構成された
   水性型が用いられ甲革の素材と仕上の狙いなどにより使い分けられる。最も一般的にはスプレーで使用されるが手ぬりで仕上げられることも多い。

 ・トリミング

   皮及び革の不要な部分を切り整えること。原皮のトリミングでは、四肢の長さが、蹄のつけ根まであるものをロングトリム、
   膝関節までのものをショートトリムという。製品革では特に縁裁ち<えんたち>と呼ばれ、ナイフ、包丁、ハサミなどで行う。
   トグル張り及びガラス張り乾燥した革は仕上げ塗装工程に入る前に、乾燥で硬くなった縁部、トグル張りのはさみ跡、
   頭の先とか腹部の極端に薄い部分を切り取り革の形を整える。

 ・止め金(留め金)

   主にかぶせつき鞄やハンドバッグなどに使われる止め具の総称。止め方の仕組みや開閉の際の指の動作から、
   「ヒネリ」「起こし」「ツマミ」など、それぞれ慣用的な呼び名がつけられている。
   かぶせの表面からは見えない部分に使う、「マグネットホック」「ホック」もある。

 ・トラ

   首から胸の銀面に存在する生体時のシワのことで、コラーゲン線維の精製が不十分なときによく見られ、トラシワとも呼ばれる。
   セッティングマシン(セッター)によって革に張力をかけて引き延ばしながらシワをとる方法があるが、
   完全にシワをとることは困難である。

 ・豚毛(とんもう)

   ブタの剛毛。主としてブタの湯剥ぎの副産物として生産される。太く強じんで湾曲が少ないのでブラシの材料などに利用される。




 ・中敷き

   靴中の底の部分に入れる足に直接受け止めるための敷物、最近では健康を考え足に合わせて作る事が増えている。
   インソール。

 ・鞣す(なめす)

   皮に薬品を用いて革へと加工する工程。革を使用する製品の場合に加工する為に必ず必要な作業
   製品に合わせて革の特性を決める大事な作業である。なめし業者をタンナーと呼ぶ。

 ・ヌバック

   牛革の銀面をペーパーで摩擦して起毛させ、ベルベット状に仕上げた革。

 ・ヌメ革

   牛皮を植物タンニンに長時間漬込んで鞣したもの。

 

 ・ハイカット

   足首まで覆う高さがある靴をさす。

 ・ハイヒール

   「高いかかと」という意味を持つ、履くとかかと部分が爪先より高くなる形状の靴のことを指す。

 ・履き口

   ブーツなどの筒の一番上の部分。

 ・バックスキン

   大鹿などの皮の銀面を削り起毛させた皮。起毛させた革の総称にもなっている。本来はオスの鹿の皮から作られたものをいう。

 ・バックストラップ

   パンプスのかかとがストラップ状になっている部分をさす。

 ・バックル

   靴、ベルト等につけられた留め金のこと。

 ・パテントレザー

   革の銀面にエナメルを塗ることで、光沢をもたせ、耐久性を与えたエナメル革のこと。

 ・ハトメ

   紐を通す穴や飾りとして用いるの金具などを指す。布地ごとパンチ穴をあけてある様子が鳩の目に似ていることから付いた名前。

 ・バフ6

   銀面をサンドペーパーで擦り合わせる作業の事。

 ・ハーフブーツ

   通常のブーツの丈に対してすねの中間あたりまでの靴。半長靴。  

 ・バルモラル

   内羽根式のことを指す。くつ紐を通す穴(アイレット)のある革の端が、甲革の下に少しもぐりこんだ短靴のことを指す。

 ・ハンマートウ

   きつい靴を履きつく出る事により、足の指が折れ曲がったままの状態になっているもの。足の指が長い人がなりやすい。

 ・低寸(ひくずん)

   ローヒールのことをさす。

 ・ピッグスキン

   豚の革で、しなやかで耐久性にも優れる。国内で唯一自給自足できる革原皮で、肉食用とされた残りの皮の部分を使用している。
   海外でも日本のピッグスキンの質はとても良いものと評価されている、国内には10数件しかピッグスキンタンナーは残っていない。

 ・ピンヒール

   ヒールの中で。高さがあり、先がかなり細くなっているものをさす。

 ・ファー

   毛皮のこと。

 ・フィッティング

   ファッション業界では「試着」や「仮縫い」といった意味があるが、靴の場合では足に合わせた靴を選ぶ意味合いがある。
   レザーゲートではイージーオ―ダを勧めており、通販でも足にきちんと合った靴を提供しております。

 ・ブーツ

   くるぶしより上までくる長さをもつ深い靴や、長靴のことをさす。

 ・フットウエア

   靴や靴下など、足に履くものの総称を指す。

 ・ブーティ

   くるぶし丈のショートブーツ。通常のブーツよりパンプスに近い感覚で履けるため、コーディネイトしやすい。

 ・ブラッチャー

   外羽根式のこと。靴の皮と羽根の皮が一体化していないタイプ。英国ではダービー型とも言われる。

 ・フラットヒール

   ヒールの高さが1cmから1.5cmまたはそれよりも低いものをフラットヒールと呼ばれています。

 ・ブラントトウ

   角を取った、丸みのあるスクエアトウの事を指す。

 ・フリンジ

   糸房状の縁飾りのこと。布端の糸や紐を束ねたりしたもので飾りだけでなく、端の処理をする目的もある。

 ・フレアヒール

   ヒールの形状で、多くは下に向かって細くなっていくものとは逆に、下に向かい広くなっているもの。

 ・プレーントウ

   爪先や縫い目などに何も飾りを付けてない、シンプルなスタイルの靴の総称。

 ・ペコスブーツ

   アメリカ中西部エリアに流れるペコス川にて牧場や農場で働く人のワークブーツの一つであり、牛を誘導する場合の
   乗馬に適した高いヒール。鞍に引っ掛けない為のシューレースが省かれたデザインが特徴。
   正確にはペコスブーツとはその形ではなく「REDWING」の商標登録である。

 ・ベロア

   牛革の裏を起毛させたもので、スエードより毛足が長くいもの。

 ・ポインテッドトウ

   靴の爪先のデザインが、端の尖ったもの。

 ・ホワイトバックス

   アッパーが白いヌバックまたはスウェード素材で、靴底がレッドラバーソールやブリックソールの靴のことを指す。

 

 

 ・マッケイ式製法

   甲革・中底・表底を一緒に糸で縫い付けるやり方。底の返りが良く、履き心地が軽いのが特徴。

 ・マット仕上げ

   つや消しの仕上げのこと。しっとりとした質感になる。

 ・マニッシュ

   女性が男性的なエッセンスを取り入れたスタイルのことを指す。

 ・ミュール

   女性用のサンダルの一種で、踵がないがヒールがあるものを指し、華奢で装飾性の高いデザインで作られた物を指す事が多い。

 ・ムートンブーツ

   羊の毛皮を使ったブーツで、履く内に足にフィットしてくるので履き心地が良く、暖かさが特徴。

 ・メダリオン

   靴のつま先につけた小穴飾りのこと。

 ・メーンハンティングシューズ

   LLビーン社の出している狩猟用靴の事を指す。底に防水の特殊ラバーソールが使われで、防水のあるシューズ。

 ・モカシン

   元々は北米の先住民が履いていた靴で、表と底が1枚の皮でできている靴。また甲の部分が
   丸く縫い合わされた靴の一つもモカシンという。

 ・モンクストラップ

   ストラップとバックルで甲を固定する靴のこと。修道士(モンク)が履いていた事から、この靴の起源とされる。

 

 

 ・ユーチップ

   つま先飾りのひとつ。ウイングチップ(*)のW型に対し、U字型の切り替えをいう。ヨーロッパの靴によく見られるデザイン。
   モカシン(*)と混同しやすいが、モカシンは主にスリッポンで、このUチップはひもの短靴である。

 ・横じわ

   靴を履いて屈曲させた時に、靴のボール部に出来るしわ。靴が合っていないときに、目立った、しかも履き心地の悪いしわが現れる。


 

 

 ・ワークブーツ

   主に労働者が着用する安全靴のことで使われる。メジャーなところでは、頑丈な革で出来ており
   靴紐がついた編み上げが一般的になっている。

 ・ワイズとは

   一般的には足の幅を表す言葉で、通常測り方は、親指の付け根の内側の一番出ている部分と小指の付け根の一番外側の外周で測る。

 

 







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