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革製品の用語辞典[ら行]


ライニング

1)布地製の衣服の裏に毛皮をつけること。部分ライニングと全体に張るライニングがある。 ライニングに使用する毛皮は多様であるが、軽い素材で毛はフラットで短い毛皮(リスの腹部、ラビット、ヌートリアなど)が一般的である。
2)靴内側の裏張りのこと。歩行時に負荷や摩擦が発生するため機械的強度が要求される。かかと(踵)にフィット感を持たせるために、必要以上に滑らない適度な摩擦係数が必要である。さらに、優れた吸湿性や放湿性が要求される。靴の内側全体を革で裏張りしたものをフルライニング、革素材の肉面の感触を活かすために裏張りしない靴もある。

ラミネート加工

皮革の表面上にプラスチックフィルムなどを接着させる表面化工法。 接着剤を塗布したフィルムをロール圧で接着したり、熱可塑性フィルムを加熱融着したりする。ポリウレタンフォームフィルムを革に溶融接着する方法もある。

ラム

子羊の総称、ヒツジの毛皮用種ではカラクールが代表的なものであるが、これ以外にも毛皮として利用されるものが非常に多い。
カルガンラム:中国を代表する毛皮で毛が丸くカールし、色は白又は黒斑である。
トスカナラム:イタリア、トスカナに産し、染色してトリミングやジャケットなどに使用。
アメリカンブロードテール:アルゼンチンに産し、せん毛したとき光沢のある波紋状模様を呈する。
ベビーラム:オーストラリア、ニュージーランドが産地。アメリカンブロードテールと同様にせん毛して地模様が生かされる。
ムートンラム:北米、オーストラリア、ニュージーランドなどに産する主にメリノ種のヒツジの毛皮。
毛を一定の長さにせん毛し、染色して衣料などに用いられる。裏面をスエード仕上げにしたリバーシブルの衣料もある。 比較的安価であるのでコートやトリミング用にも広く使用される。

ラムスキン

12か月齢までの子ヒツジの皮。6か月齢までのものはベビーラムスキンという。毛皮として古くから利用されてきた。 種類が極めて多い。最も価値のあるものはパージャンラム(カラクール)である。成長すると巻き毛がゆるみ敷物用になる。 そのほか、インドラム、中国ラム、南米ラム、欧州ラムが流通しており、毛の種類や弩曲(カール)のサイズによって多くの等級に分かれている。

ランドセル

学童用背負い鞄で、明治天皇が学習院入学時、陸軍の背のう(嚢)を改良して作ったものの形が一般化したもの。現在も学習院式が主流。

ランニングステッチ

等間隔に開けられた穴にレースを表から裏、裏から表へかがることにより表から見るとレースの縫い目が一目飛ばしになる。手縫いであればなみ縫いである。

レア

学名はRhea americana。商業名はアメリカダチョウ。ダチョウ目レア科に分類される。 南アメリカの草原に生息している。ダチョウに似ているがダチョウより小さく、頭高約1.3メートル、くちばしは扁平で幅広い。 全体に灰褐色で、足指は3本、首は細長く、翼は退化して小さく飛べない。革はダチョウの革の代用品としてハンドバッグなど服飾品の素材として使用される。
 ≪レア≫

レイヤー

底革の代表的な鞣し方法の一工程。 ホットピットを用いる前の方法で、ロッカー、レイヤー、ハンドラーと呼ばれる3工程に分けられる。 表面のみを脱灰した裸皮を最もタンニン濃度の低いロッカーに入れ、レイヤーを経て、一番濃度の高いハンドラーで鞣しを終わる。レイヤーでは ロッカーより移された皮をさらに濃度の高いタンニン液中に1枚ずつ皮を拡げ、皮と皮との間に粉砕したワットル、バークなどを散布するのが特徴である。 沢庵漬け<たくあんづけ>ともいわれる。

レザーマーク

天然皮革の品質に対する信頼を高め、革製製品の販売促進を目的として国際タンナーズ協会が定めたマーク。丸革の姿を図案化したもので、 国際規定ではその図形を損なわないような利用をすることになっている。 (社)日本タンナーズ協会ではこのマークの普及のため1981年以来、広報宣伝活動に使っている。マークの中心部に天然皮革の文字を入れている。 革製品6分野(靴、鞄、衣料、手袋、ベルト、ハンドバッグ)では国際レザーマークを基本としたマークを1987年より使うこととなった。

レーシングポニー

「木ばさみ」とよばれていたが今は一般的にレーシングポニー(lacing pony)とよばれる。 木製の手縫い作業のときに使われる革をはさみこむ道具である。メリットは革を汚したり傷めたりすることなく効率よく、きれいに縫うことができる。 レザークラフト用品のカタログでレーシングポニー、ステッチングツリーと2種類あるが同じ目的のものである。 使う人の体格に合わせて座面又は作業台の高さを調整することで楽な姿勢で手縫い作業ができる。理想は肩を落とした自然な姿勢である。 それにより肘を必要以上に上げることも無いので体全体に負担がかかりにくい。 肩、肘が上がったまま作業を続けると負担が重くなり、すぐに疲れるので注意が必要である。
 ≪レーシングポニー≫

レース

レース(革ひも又は革ひもを使った編み物)は多種多様でレザークラフトで使用される主なものとしては牛革であるが、 鹿革、鹿ヌバック、豚革、ヤンピーなどもある。どのレースもかがることはできるが特に2 mm、3 mm巾にはかがり用として断面の両端が やや丸くなっているものもある。そのほかにも断面の形状が丸型、角型、三つ折りとあり、それらをいろいろな方法で編むことによりウォレットロープ、 ストラップ、アクセサリーパーツと幅広く使われる。

レース針

革レースでかがるときに使用する針。2 mm巾用、3 mm巾用があり、針の後部が二股になっており、そこに先端を斜めに切ったレースをはさみこみ 固定させて使う、図のように、レースのはさみ方の違いで2種類ある。別の種類として、針が筒状になっており、同じく先端を斜めに切ったレースをねじるようにして固定させる。
 ≪レース針≫

レースレザー

牛皮をアルミニウム塩と油鞣し、クロム鞣し、又は混合鞣しを行った、柔軟でかつ強じんな革。駆動ベルトをつなぎ合わせるひも革。ムチ、本のとじひもなどがある。

レッグスキン

ダチョウの脚部の皮は、は虫類から進化した痕跡の鱗状では虫類に似た模様が特徴となっている。 皮が小さいので名刺入れ、小銭入れやキーホルダーなどの小物に多く使われている。
 ≪レッグスキン≫

ろうけつ((蝋)纈)染め

ろう染めで古名をろうけち(昴秩jという。ろう、パラフィンワックスで被染物を部分的に覆って防染することにより、模様を染め表す方法、及び染色品。 古くから布類に行われた。近代のろうけつ染めは古代のろうけちとは異なり、ジャワのバティック(ジャワ更紗)などを発端とするものでろう置きに型を用いず、 ろうを筆につけて模様を自由に描いて行く方法である。最近は染色作家によって手芸的な革染めなどにも応用されている。 革のろうけつ染めは、染色しない部分を防染剤で覆い、全面に染料液を塗り、その後防染剤をはがして模様を出す。この模様は多種多様で、ろうのき裂による独特な模様が入ることも特徴である。

ロウハイド

アメリカで作られた名称で、脱毛後乾燥した半透明の外観を持つ未鞣し皮の総称。時には加脂やほかの工程処理を施すこともあり、また毛の付いたままのものもある。 一般工業用、紡績用、武道具などの用途がある。ここでいうロウハイドは原料皮の生皮のことではない。

ろう引きワックス

皮革工芸において、麻糸を手縫いに使用する場合は縫う前にあらかじめ糸をろう引きしておく必要がある。 麻糸を必要な長さに切り、糸をろうに当て指で押さえながら5、6回しっかりとしごくことにより糸にろう(ミツろうを主成分とし、白ろう、カルナバろうが含まれている)を 付着させる。これにより、糸がすべりやすく糸の通りがスムースになる効果と一目ずつ糸を引き締めたとき革にしっかりとからみつきゆるまない効果がある、 それによって美しくしっかりとした糸目ができあがる。

ろう筆

ろうけつ染めでとかしたろうを含ませる筆。毛が多く、ろうの流れがなめらかになるように毛先のしっかりした筆。

メッセンジャーバッグ

自転車を利用して企業などから依頼された書類などを入れ、輸送する大型のカブセ付きショルダーバッグ。

ロール用革

エプロン革と同様に紡績機用の工業用革の一つ。筒状。上部ローラーの被いやサック用の革。 シープスキン、カーフスキンが用いられた。日本国内においては昭和12年ごろがピーク。第二次世界大戦勃発とともに、原料皮輸入が困難となり 紡績機の材料転換とともに需要減。生産中止となった。







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