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革製品の用語辞典[わ行]


ワシントン条約

正式名称は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通常、上記頭文字を取って”CITES” (サイテス)と呼ばれている。 1973年にアメリカのワシントンに、世界81ヶ国の代表が集まり「野生動植物保護条約」を結んだことがCITESの始まりであることから、日本では通常ワシントン条約と呼ばれている。 この条約締約国は、日本を含め175ヶ国である(2011年1月現在)。
規制対象とする動植物の種は、 付属書I:絶滅のおそれがあり商取引が禁止されているもの(ただし、養殖された種でCITES事務局に登録された養殖場で育てられた動植物は、取引が可能である)。
付属書II:必ずしも絶滅のおそれはないが規制を要するもの。
付属書III:締約国が自国内で規制を行う必要があると認め、かつ、取引の規制のために、ほかの締約国の協力が必要であると認める種が掲げられている。取引にはCITES許可書が必要である。

ワックス

ワックスの明確な定義はなく、狭義のワックス、(ろう(蝋))は、高級脂肪酸と一価又は二価の高級アルコールとのエステルをいう。 ワックスエステルは融点の高い油脂状の物質で、広義には、これとよく似た性状を示す中性脂肪や高級脂肪酸、炭化水素なども含む。 多くの場合、室温ではワックス状固体で、水の沸点より低い融点を持つ。ワックスエステルは一般に中性脂肪よりも比重が小さく、化学的に安定している。 皮革製造用としての利用は、仕上げ剤に使用され銀面の手触りの改良や光沢を出すために使用される。また、皮革製品の手入れ剤にも使用される。
1)植物系ワックス:木ろう、ハゼろう、白ろう、カルナバろう、パームろう、ホホバ油。皮革などの艶だしに使用される。
2)動物系ワックス:蜜蝋<ミツろう>(ビーズワックス)、イボタろう、皮革工芸用にも使用される。
3)鉱物系ワックス (狭義のろうではない。):モンタンワックス。
4)石油系ワックス (狭義のろうではない。):パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス。
5)合成ワックス:炭化水素系化合物を化学合成して作られる。モンタンワックス、リコワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス。靴手入れ剤、艶出し、潤滑剤として使用。

和にかわ(膠)

皮とその屑などから熱水で抽出して得られる工業用ゼラチン。 写真用ゼラチンや食用ゼラチンに比べて一般に不純物が多く、ゼラチンの分子量分布が広いものと考えられている。 原料を大釜に入れて焚きだしゼラチン質を涌出する。これをフネと呼ぶ箱に汲み出し、北向きに設けた格子窓から外の冷気を入れて冷やし固める。 固まったにかわを用途に応じた道具を用いてかき取り、すだれ(簾)に並べ天日干し、乾燥したにかわを袋詰めして出荷する。 涌出の方法も墨用は釜で沸騰させない温度、“三千本”は原料段階から石灰を入れて洗浄し、抽出後も過酸化水素を添加して漂白する。 名称も地域によって若干異なる。播州では幅広の“大上”がマッチ用、その半分の広さの“京上”が墨用、一番細いものが“三千本”で接着用や日本画で岩絵具の定着に用いられる。 奈良では墨用を晒(さらし)と呼称、大阪では汎用性の接着用を“晒膠”と呼んでいた。マッチ用にかわは混ざり気の少ない最上品が要求され “上透”<じょうすき>なるにかわが作られるようになった。

ワッシャー洗い

皮革製品を専用のドライクリーニング機(ワッシャー)で洗うこと。 普通のドライクリーニング機と同様の円筒回転式洗浄機であるが、溶剤洗浄装置が強力なことが特徴。 ワッシャーでまとめて処理する時に革製品の損傷を防ぐため、銀付革とスエード、色相、色の濃淡、汚れの程度などの区分に分けて洗いの条件を変え、 溶剤や乾燥方法も適切に選択することが必要とされる。

ワニ

学名はCrocodylia。爬虫綱ワニ目(Crocodilians)に分類され、唯一の現存亜目である正鰐亜目に属し、アリゲーター科、クロコダイル科、ガビアル科の3科に分けられることが多い。 このうちガビアル科はほかの2科と比べて非常に特異な分類群とされ、形態形質の詳細な比較と再評価から、クロコダイルとガビアルが近縁であり、 ガビアルはクロコダイル科に含まれるとする説もある。現生の動物群の中で鳥類とは進化系統上最も近縁の関係である。長い吻<ふん>と扁平な長い尾を持ち、 背面は角質化した丈夫な鱗で覆われており、眼と鼻孔のみが水面上に露出するような配置になっている。現生種は熱帯から亜熱帯にかけて23種が分布し、 淡水域(河川、湖沼)及び一部の海域(海岸を主とする海)に棲息する。水場から余り離れることはない。







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